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早大とJX金属 CNとCE、特にステナブルカッパー・ビジョンで寄付チェア制度設置契約締結

発表のポイント

・産学連携に基づくカーボンニュートラル・サーキュラーエコノミー社会実現に向けた研究教育機能の強化と社会実装を目的とし、「寄付チェア」を創設する契約を両者が締結。
・寄付チェア制度は、寄付金を原資に基金を設置し、基金の果実をもって「専任」教員を新たに雇用することで、定年までの「永続」雇用が可能となる国内大学では初の試み。またこの取り組みは早稲田大学が国際卓越研究大学に資する革新的な取り組みの一つとなる。
・本契約の枠組みのもと、「寄付チェア教員」を配置し、早稲田大学が保有するカーボンニュートラル研究分野の知見とJX金属が培ってきた"サステナブルな銅"の生産・供給に係る研究開発の知見と技術を融合させることで、両者のみならず、日本、さらには世界に貢献する技術開発成果の創出・研究力の向上、また中核人材の育成の強化を目指す。

 学校法人早稲田大学(所在地:東京都新宿区、理事長:田中愛治、以下「早稲田大学」)およびJX金属株式会社(所在地東京都港区、代表執行役社長村山誠一、以下「JX金属」)は 、本日、「カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミー,とりわけサステナブルカッパー・ビジョンに資する寄付チェア制度設置の契約」(以下、寄付チェア契約)を締結した。

 

寄付チェア契約の目的
 寄付チェア契約は、早稲田大学とJX金属がともに、産学連携に基づくカーボンニュートラル・サーキュラーエコノミー社会実現に向けた研究教育機能の強化と社会実装を目的とし、寄付チェアを創設する契約となる。同目的を達成するため早稲田大学とJX金属は、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー社会の実現に資するための高度専門人材の育成、サステナブルな銅製錬技術に係る基礎研究の推進、および"サステナブルカッパー・ビジョン"達成に向けた銅の生産・供給に係る研究開発の強化、カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーの社会実装について連携し、協力を図っていく。


寄付チェア契約のねらいと背景
 早稲田大学は広い視野からこの問題を捉え、早稲田大学が目指すカーボンニュートラル実現へのビジョンを策定し、202111月にカーボンニュートラル宣言を行う。このビジョンでは、CO2排出量を削減するための最先端の研究開発の推進、学生にはカーボンニュートラル・マインドの育成、大学院生にはより一層斬新な研究を推進できるように学習・研究環境の整備、これらと並行して創立 150周年となる2032年を目途に、各キャンパスにおけるCO2の排出量実質ゼロを実現していくこととしている。
 JX金属は、非鉄資源と素材を安定的に供給することが社会的使命であるとの認識のもと、鉱物の探査・採掘・製錬から金属加工・電子材料製品までの生産・販売・開発等事業活動のあらゆる面において、技術的合理性、効率性、品質・特性の向上等を追求する一方、サーキュラーエコノミーやゼロエミッションを目指したリサイクルを促進することにより、資源と素材の生産性の革新に継続して取り組むという理念を掲げている。
 カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミー社会の実現は、早稲田大学とJX金属の双方が注力すべき重要なテーマであるとの共通認識のもと、お互いの連携・協力関係を強化し、早稲田大学が保有するカーボンニュートラル研究分野の知見とJX 金属が培ってきた"サステナブルな銅"の生産・供給に係る研究開発の知見と技術を融合させ、両者のみならず、日本、さらには世界に貢献する技術開発成果の創出と中核人材の育成を目指して、ともに歩んでいく。
 今回契約を締結した寄付チェア制度は、寄付金を原資に基金を設置し、この基金の果実をもって専任教員を新たに雇用することで、当該教員は学内で永続雇用が可能となる国内大学では初の試みであり、これにより安定した研究教育を進めることが可能となる。また、この取り組みは早稲田大学が国際卓越研究大学に資する革新的な取り組みの一つと捉えている。


両者のカーボンニュートラルに向けた取り組み
 早稲田大学は、卓越した知見・技術を持つ教授陣をはじめ、起業家精神を持つ研究者や学生を有し、ベンチャー企業など新産業の創出に取り組んでいる。この核の一つとなる大学発ベンチャーについて、知財戦略を充実させ、ビジネス創出・経営面での支援を強化している。また早稲田大学は、202111月のカーボンニュートラル宣言を受け、学部・研究科の枠を超えたネットワークの形成を図るため、2022121日にカーボンニュートラル社会研究教育センターを新設した。同センターを早稲田大学の強みを結集した国際研究教育拠点として、産民官からの協力を得ながら、世界トップレベルの教員の集結と育成を図る。
 JX金属は、"サステナブルカッパー・ビジョン"達成に向けたサステナブルな銅の生産・供給に係る研究開発の強化およびカーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの社会実装に必要な技術開発を進めている。"サステナブルカッパー・ビジョンとは、銅がカーボンニュートラルの実現に不可欠な脱炭素資源であることを改めて認識するとともに、サステナブルな銅の供給とその進化に向けた施策を示したもの。JX金属は、設備投資やM&Aによるサプライチェーン強化のみならず、サステナブルカッパーの普及に向けて協働いただける企業、自治体、大学や研究機関とのパートナーシップの構築を通じてサステナブルカッパー・ビジョンの進化と普及に向けた各種取り組みを進めている。


今後の取り組み
 これまで、企業から大学への高額寄付については多く見受けられたが、企業にとっては高額の寄付であっても単発の支援にとどまり、大学との持続的な関係を構築することが困難な状況だったが、同寄付チェア制度により、単発の寄付にはない持続的な関係性の構築が可能になっている。具体的には、寄付チェア契約の枠組みのもと、早稲田大学カーボンニュートラル社会研究教育センターに寄付チェア教員を配置し、この教員が中心となりカーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーに係る人材育成、研究開発を集中的に実施する。これらの取り組みを通じて得られた成果は、両者のネットワークを活用しながら、地域・社会全体への適用拡大を図り、2050年カーボンニュートラル社会の実現に向け、同分野のさらなる研究力向上と人材育成の強化を目指す。

 


写真左から:JX 金属 村山社長、早稲田大学 田中総長(出典:JX金属)

 

 

(IR universe rr)

 

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