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7月の銅の概況及び8月の見通し 橋本アルミ(株) 橋本健一郎

予想レンジ 

LMEセツル     9800-10050ドル        →

    建値     146万-154万円          →

    為替     146~154円 (1か月間TTM)   →

 

■国際概況

50%関税発表によるショック下落や中国PMIなど悪化によるリスク回避などの下落要因もあったが・LME在庫80%減→需給逼迫・生産減少で供給懸念好感しUP

月末日 スタート価格から78ドルUPの9733ドル。

 

 

■前月の経済指標    

◆月間のドル/円レート (TTS)

144.69 → 150.39(円)

 

 

出典 MIRU

 

【国内指標】                                          

【自動車生産】

生産動態統計によると5月の自動車生産台数は前年比∔5.2%の69万433台
 
輸出は前年同月比+1.2%の34万6907台

                                              

 

 

◆自動車販売台数

日本自動車販売協会連合会によると7月の自動車販売台数(軽除く)は前年比-4.2%の25万2196台

 

 

 

自動車生産台数

出典 生産動態統計

 

自動車販売台数推移

出典 日本自動車販売協会連合会

 

【住宅着工戸数】

6月の新設住宅着工は,持家,貸家,分譲住宅が減少したため,全体で前年同月比15.6%の減少となった。また,季節調整済年率換算値では前月比22.4%の増加となった。

 

○新設住宅着工戸数は 55,956戸。
・前年同月比 15.6%減, 3か月連続の減少

○新設住宅着工床面積は 4,317千㎡。
・前年同月比 16.6%減, 3か月連続の減少

○季節調整済年率換算値では 647千戸。
・前月比 22.4%増, 3か月ぶりの増加

 

【伸銅品生産】                

6月の伸銅品生産量速報値は、5万8310トンで、前年同月比+10%増加しました。二カ月ぶりぶりのプラス
 

出典 日本伸銅協会

 

【日本電線工業会発の出荷速報(推定)】

出荷量:51000トン(銅量ベース)

前年同月比:∔4.6%

 

 

 

出典 日本電線工業会

 

◆貿易関連指標

【輸出】        

電気銅 -19.7%の5万2993t

スクラップ ∔24.8%の3万3223t

 

 

 

輸出推移

 

【輸入】         

電気銅 -88.2%の27t

スクラップ +79.1%の3万4079t

 

 

 

輸入推移

出典 財務省 貿易統計

 

■国内概況まとめ

【自動車】

【自動車生産】

生産動態統計によると5月の自動車生産台数は前年比∔5.2%の69万433台

輸出は前年同月比+1.2%の34万6907台

 

【自動車販売】           

日本自動車販売協会連合会によると7月の自動車販売台数(軽除く)は前年比-4.2%の25万2196台

 

 

【住宅着工戸数】

6月の新設住宅着工は,持家,貸家,分譲住宅が減少したため,全体で前年同月比15.6%の減少となった。また,季節調整済年率換算値では前月比22.4%の増加となった。

 

 

○新設住宅着工戸数は 55,956戸。
・前年同月比 15.6%減, 3か月連続の減少

○新設住宅着工床面積は 4,317千㎡。
・前年同月比 16.6%減, 3か月連続の減少

○季節調整済年率換算値では 647千戸。
・前月比 22.4%増, 3か月ぶりの増加

 

 

 

【伸銅品生産】

 2025年6月の伸銅品生産動向(速報値)」によれば、5万8,310トン、前年同月比10.0%増加した。2か月ぶりにプラスに転じた。
2025年6月の伸銅品の生産量は、14品目中12品目が前年同月実績を上回った。今回6月の伸銅メーカの稼働日か例年よりも多かったのもプラス要因の一つとなっている。
 

日系の自動車生産の回復と、AI関連とデータセンター向けの半導体と、スマートフォン向けがプラス要因につながっている。一方、スマートフォン以外の家電関係が低調で、エアコンも国内の人手不足がマイナス要因となっている。

 

【電線】                 

出荷量:51000トン(銅量ベース)
前年同月比:+4.6%
8か月ぶりにプラスに転じた

【輸出】
電気銅 -19.7%の5万2993t

スクラップ ∔24.8%の3万3223t

 

【輸入】         

電気銅    -88.2%の27t
 
スクラップ  +79.1%の3万4079t
 

 

 

【見通し】

【自動車】
6月の自動車生産が+5.2%。7月国内販売台数が前年比-4.2%
 
生産台数:米国向け輸出の前倒し効果による 7月高生産の反動を受け、8月は前月比で減少傾向が強まる見込み。国内需要に支えられ緩やかな推移か。
 
販売台数:新型車投入・夏のフェア需要があるため、販売は一定水準を維持すると予想。ただし、EVは不振継続
 
【伸銅品生産】
 2025年6月の伸銅品生産動向(速報値)」によれば、5万8,310トン、前年同月比10.0%増加した。2か月ぶりにプラスに転じた。
年間平均(月平均56,192トン)をベースに、上期の緩やか回復を反映して若干の控え目を想定。
 
【電線】
出荷量:51000トン(銅量ベース)
前年同月比:+4.6%
8か月ぶりにプラスに転じた
8月は建設や電気工事の繁忙期とも重なるため、上月より出荷が多くなる可能性もあり。
 
 
【スクラップ景況予想】
8月の銅スクラップ需給は世界的にはやや供給過剰、米国・中国など主要地域では関税・政策影響により需給に歪みの可能性がある状況。
 
【LME・為替予想】
LME予想  強い
在庫逼迫・供給制約
米国以外の地域で供給が逼迫し、供給余力が限られることで価格上昇圧力が強まる構造
中央銀行緩和・ドル安期待
 
FRBの利下げ観測が強まるにつれドル安基調へ転換し、コモディティ価格全般が買われやすい環境。
これらを踏まえた今月の銅価格は 9800-10050ドル(セツル)との予想。
 
●為替予想 146円~154円
短期的には米国の経済指標や日本の政治情勢が市場心理を大きく左右する可能性があります。引き続き最新動向を注視
 
銅建値に関しては147万-159万円程度と予測。
 
 

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