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住友化学 米国・天然物由来農業資材メーカー買収

~バイオラショナル事業のさらなる拡大へ~

 住友化学は、バイオラショナル※の一つであり、天然物由来の農業資材であるバイオスティミュラントを手掛ける米国の FB サイエンス社(以下、FBS )を買収する。 今後、必要な手続きを経て、買収が完了する予定。

 

 住友化学グループでは、天然物由来などの微生物農薬、植物生長調整剤、根圏微生物資材などや、それらを用いて作物を病害虫から保護したり、作物の品質や収量を向上させたりするソリューションをバイオラショナルと定義

 

 バイオラショナルの市場規模は、世界全体で約 100 億ドルと化学農薬の 10 分の 1 程度である ものの、今後もより環境負荷の低い農薬を求める生産者や消費者ニーズの高まりを受けて、需要 の拡大が進む見通し。バイオスティミュラントは、作物や土壌が本来持つ力を引き出す効果 を有する天然物由来の農業資材で、バイオラショナルの中で最大市場規模( 35 億ドル)を有し、年率二桁の成長を続けている。また、非生物的ストレスに対する防御機能を誘導すること によって、作物の健全な成長を促進するとともに、栄養素の吸収を促進することによって、作物の品質を改善し、その収量を増加させる効果がある。これにより、化学肥料の効率的な利用が促され、その施用量を低減することも可能となる。

 

 住友化学は、バイオラショナル事業の将来性に他社に先駆けて着目し、2000 年に米国アボット・ラボラトリーズ社から当該事業を買収。以後、米国子会社のベーラント・バイオサ イエンス社を拠点として、継続して事業の強化・拡大に努め、14 年に米国に微生物農薬原体の製造工場を設立、15 年に米国の根圏微生物事業会社を買収、18 年にバイオラショナルリサーチ センターを建設、20 年にグループの主要海外拠点にバイオラショナル専門の販売組織を設置するなど、戦略的な強化策を加速してきた。

 

 FBS 社は、天然有機物を独自の方法で調達、加工したバイオスティミュラントや農薬の開発・ 製造・販売を行っている。豊富な試験データを元に、50 以上の異なる作物に適用可能な製品や技術を保有しており、10 年以上に渡って商業的実績を積み上げ、近年は米国を中心に事業を急成長させている。住友化学は、今回の買収をバイオスティミュラント分野への本格参入の一歩と 位置付け、同社グループが持つグローバルフットプリントをはじめとするリソース、ならびに、FBS 社が持つ製品ポートフォリオおよび技術ノウハウを組み合わせることによって、バイオラショナル事業の一層の拡大を図るとともに、化学農薬との新たなシナジーも追求していく。

 

 

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