愛知製鋼 特殊鋼鋼材、ステンレス鋼板の販売価格改定
愛知製鋼 特殊鋼鋼材の販売価格改定
愛知製鋼株式会社(代表取締役社長:藤岡高広)は、特殊鋼鋼材(構造用鋼、ばね鋼、軸受 鋼、工具鋼)について、2023年2月契約分から、トンあたり1万円のベース値上げを実施する。
前回2022年6月契約分で値上げを実施したが、その後さらに、電力・ガス等のエネルギーコスト、および購入資材等の価格が大幅に上昇している。
こうしたコストアップにつきましては、自社努力だけでは吸収することが難しく、安定供給に応えるためには、販売価格に反映せざるを得ない状況だという。
今回の価格改定の詳細は以下のとおり。なお、今後の鉄スクラップ価格および電力・ガス等のエネルギーコスト、購入資材等の動向次第では、更なる価格改定も検討していく。
1. 対象製品:特殊鋼鋼材(構造用鋼、ばね鋼、軸受鋼、工具鋼)
2. 改定内容:構造用鋼、ばね鋼、軸受鋼、工具鋼トンあたり1万円のベース値上げ 3. 実施時期:2023年2月契約分から
ステンレス鋼材の販売価格改定
また同社は、2023年2月契約分から、ステンレス鋼材 (形鋼・丸棒)の販売価格について、ニッケル系は10%程度、モリブデン系は20%程度、 クロム系は5%程度の値上げを実施する。
前回2022年6月契約分より値上げを実施したが、更にステンレス鋼の主原料であるニッケル、モリブデンが大幅に高騰している。ニッケルは国内ステンレス鋼需要が減速も、電気自動車用電池向けの需要が旺盛なため、引き続きタイトな需給環境が継続すると見込まれる。
また、モリブデンは鉄鋼、造船向けだけでなく、風力発電向け等新エネルギー分野で需要が伸びており、こちらも引き続きタイトな需給環境が継続すると見込まれる。
さらに、ステンレス鋼の生産に関わる電力・ガス等のエネルギーコスト、および購入資材等の 価格が大幅に上昇しており、これらのコストアップ分は、自社努力だけでは吸収することが難しく、販売価格に反映せざるを得ない状況。
今回の価格改定の詳細は以下のとおりになる。なお、今後の原材料および電力・ガス等のエネルギーコスト、購入資材等の動向次第では、更なる価格改定も検討していく。
1.対象製品:ステンレス鋼材(形鋼・丸棒)
2.改定内容:ニッケル系 +10%程度
モリブデン系 +20%程度
クロム系 +5%程度
3.実施時期:2023年2月契約分から
(IR universe rr)
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