太陽誘電 2023年3月期 第3四半期決算短信公表
2023年3月期 第3四半期決算に関する定性的情報
経営成績に関する説明
2023年3月期 第3四半期連結累計期間(2022年4月1日から2022年12月31日まで)における同社グループを取り巻く経営環境は、世界景気は緩やかな持ち直しの動きが見られたものの、地政学リスクの増大などによる原材料費、物流費の上昇や、新型コロナウイルス感染症対策として一部地域で実施された大規模ロックダウンによって社会経済活動が停滞した時期があった。先行きについては、感染症の動向や国際情勢、世界的な金融引締めが進む中での金融資本市場の変動や需要環境の動向を注視する必要がある。
同社グループは、中期経営計画2025に掲げた目標の実現に向けて自動車、情報インフラ・産業機器を中心とした注力すべき市場の売上比率を50%に高めることを目指している。さらに、ハイエンド商品、高信頼性商品を中心とした高付加価値な電子部品を創出し、主力事業の積層セラミックコンデンサのさらなる成長に加え、インダクタと通信デバイスを強化してコア事業として確立していく。また、需要拡大に対応するための継続的な能力増強に加え、環境対策やIT整備に向けた積極的な取り組みを実施し、5年間で3,000億円規模の設備投資を計画している。
2023年3月期 第3四半期連結累計期間の連結売上高は2,470億46百万円(前年同期比5.9%減)、営業利益は360億80百万円(前年同期比31.0%減)、経常利益は381億32百万円(前年同期比29.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は268億53百万円(前年同期比35.8%減)となった。一部地域におけるロックダウン、世界経済の減速懸念などによるパソコンやスマートフォン、データセンターなどを中心とした生産台数の減少や在庫調整などにより、売上高及び各段階利益が減少した。
2023年3月期 第3四半期連結累計期間における期中平均の為替レートは1米ドル134.68円と前年同期の平均為替レートである1米ドル110.53円と比べ24.15円の円安となった。
詳細は以下参照。
https://pdf.irpocket.com/C6976/NJLt/EVYg/Xbkm.pdf
業績予想の修正に関して
同社は、2023 年2月7日開催の取締役会において、2022 年 11 月7日に公表した 2023 年3月期通期(2022 年4月1日~2023 年3月 31 日)の連結業績予想を下記のとおり修正することとした。
(2)修正の理由
2023年3月期 第3四半期連結累計期間の実績及び今後の需要予測等に基づき、2022 年 11 月7日に公表した通期業績予想を修正した。
2023年3月期 第3四半期連結会計期間は、電子機器の生産減や在庫調整、一部地域におけるロックダウンなどにより、電子部品の需要が減速。第4四半期連結会計期間につきましては、パソコンやスマートフォンなどを中心とした生産台数の減少や在庫調整などにより、電子部品の需要環境は前回予想時点の想定より悪化することが見込まれる。また、各国で金融引締めが進む中で金融資本市場の変動や世界経済の減速、新型コロナウイルス感染症の影響など予断を許さない状況である。
なお、ロシア・ウクライナ両国において、同社グループの拠点、重要な顧客やサプライヤーはない。両国向けの売上高は僅少であり、業績に与える直接的な影響は軽微であると想定している。また、新型コロナウイルス感染症については、第4四半期連結会計期間は特段の影響が発生しない前提としている。
第4四半期連結会計期間の期中平均為替レートの前提は、1米ドル 130 円。
<業績予想に関する注意事項>
この資料に記載されている業績予想数値は、現時点で得られた情報に基づいて算定しているが、多分に不確定な要素を含んでいることに留意。
(IR universe rr)
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