空飛ぶ3Dプリンタ@IZAWA 會澤コンクリート 続編
2023年3月に開催された第19回マートエネルギーWeekで、グリーンアンモニア製造艦実証機「MIKASA」を発表した會澤コンクリート。当日再会した執行役員大橋みき様より、ブースでの紹介ビデオ等をお送りいただいた。展示会を訪れることができなかった皆さま、是非ご覧ください。コンクリート部材だけで製造する、コンクリート浮体実証艦実証機である。
当日のブースで放映されていたシン・エネルギーを御覧ください。
『WIND EXPO 春 2023』(東京ビッグサイト)にMIKASAなどを出展しました | AIZAWA (aizawa-group.co.jp)
【緊急告知】MIKASAシンポジウム(仮称)開催決定!
會澤コンクリートは、イノベーションを目的とした次世代の"ライブステージ"福島RDMセンターを2023年6月30日にグランドオープンする。オープニングイベントとして、記念企画「MIKASAシンポジウム(仮称)」が開催される。MIKASAの他にも様々なテーマのイベントを開催予定。
▼福島RDMセンターとは......
福島県浪江町に建設中の研究(Research)・開発(Development)・生産(Manufacturing)の3機能を兼ね備えた次世代中核施設です。昨年10月には上棟祭が実施された。
福島RDMセンターで古式ゆかしく上棟祭 120名以上が出席 | AIZAWA (aizawa-group.co.jp)
第19回マートエネルギーWeekで、グリーンアンモニア製造艦(GAPS)の実証機「MIKASA」を発表した會澤コンクリート株式会社。
秋の展示会でも取材させていただいたが、再び訪問した。前回の取材を覚えていてくださった、大橋みき執行役員にお声がけいただいた。
秋の展示会では、
AIZAWAは、コンクリート艦が「燃料」をつくる世界を提案していた。
洋上風力事業を本格化、グリーンアンモニア製造艦「GAPS」の実証機開発へ WIND EXPO に出展 | AIZAWA (aizawa-group.co.jp)
100MW級の洋上風力タワーを支えるフルコンクリート製のセミサブ型浮力体に、国際コンテナ型のアンモニア製造モジュールを搭載、洋上でグリーンアンモニアを直接製造して貯蔵する「グリーンアンモニア製造艦」(Green Ammmonia Production Ship:GAPS)の実証機「MIKASA」を発表。
アメリカのStartfire Energy及びSuzugy plasmonicsと提携して、開発を進めている。
特に今回、訪問者の目を引いたのが空飛ぶ3Dマシーンであった。
以前もご説明はあったが、自社製のドローンを展示した。上記コンクリート製のセミサブ型浮力体のカギを握るのが、コンクリート3Dプリンタの実用化で業界をリードする會澤が27年半ばの完成を目指して開発を進めている“空飛ぶコンクリート3Dプリンタ“F3DP”である。ベースマシンは、大型二輪に由来する独自開発の1,000㏄エンジンを搭載した「AZ-1000」。
有効搭載量150 kg。ガソリンを積むので実質3Dプリンタ用特殊コンクリート材料の重さは85㎏位となる見込み。
飛行時間は約5時間で、その間の製造距離は約20 mとなる。浮力体の最下部が、約直径70mであるので、自立的に制御できる3機以上の機体が連携し、24時間休むことなく浮体用コンクリート型枠を印刷し続けるフライング・ロボテックスである。搭載コンクリートが無くなり次第、自動でガソリン及びコンクリートの補充をして、再び作業に戻る計画である。
(IRUNIVERSE tetsukoFY)
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