ダイセル 木材を常温溶解、紙とプラの性質をもつバイオマスフィルムの研究で市川賞受賞
2023/06/16 09:47 FREE
株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美) と国立大学法人京都大学(以下、京都大学)の共同研究チーム※1 は、公益社団法人日本 木材加工技術協会※2 が授与する「市川賞」を受賞し、6 月 2 日に第 22 回授与式が行われた。本賞は、日本の木材産業の発展に寄与する新しい研究・技術開発の業績とし て認められたものを対象に毎年 1 回 2 件以内に授与されるもので、今年は「木材の超穏 和溶解を利用した合成ポリマー・接着剤フリーな木質圧縮成形物及び表面コート木材の 創成」の1 件が受賞した。
「木材をまるごと常温で溶解する」
京都大学の渡辺隆司教授が推進する「バイオマスの超穏和溶解による高度利用」の研究においては、木材や農産廃棄物を室温から風呂温度程度の超穏和な条件で、有機酸などに可溶化し、紙とプラスチックの性質を合わせもつバイオマスフィルムや、その他の バイオマス成形体を創成するとともに、バイオマスが溶解した液体からセルロースやリ グニンを常温で分離・利用する方法などを研究している。その技術を応用し、今年度は京都大学とダイセル、さらに木製家具メーカーのカリモク家具と共同で、バイオマス フィルムによる表面コートの実用化に向けた研究開発を進めている。
(IR universe rr)
関連記事
- 2025/08/05 帝人 航空宇宙産業の国際認証「Nadcap」を取得
- 2025/08/05 ENEOS ベンゼンの契約価格決定、8月は120.8円/kg
- 2025/08/05 サンライフコーポレーションの自社開発「SLC熱分解再生資源化装置」
- 2025/08/05 脱炭素の部屋#230 夏の暑さとともに変わる社会のかたち
- 2025/08/05 PCRプラスチック市場近況2025#夏 向け先によって大きく変わる品質と価格
- 2025/08/05 欧州からの風:July 2025 「欧州委員会、循環経済法(CRA)策定へ向けパブリックコンサルテーション開始」
- 2025/08/04 日本触媒「日本触媒グループ協創センター」を本格始動
- 2025/08/04 猛暑日本に! ヤード条例に! SDGs時代にFRP素材のエコ敷板 宏幸
- 2025/08/04 タイヤ:25年6月のタイヤ生産・販売について
- 2025/08/04 欧州からの風:July 2025 「ドイツ、遠隔操縦車両の公道走行を認める新規制を制定」