ダイセル 木材を常温溶解、紙とプラの性質をもつバイオマスフィルムの研究で市川賞受賞
2023/06/16 09:47 FREE
株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美) と国立大学法人京都大学(以下、京都大学)の共同研究チーム※1 は、公益社団法人日本 木材加工技術協会※2 が授与する「市川賞」を受賞し、6 月 2 日に第 22 回授与式が行われた。本賞は、日本の木材産業の発展に寄与する新しい研究・技術開発の業績とし て認められたものを対象に毎年 1 回 2 件以内に授与されるもので、今年は「木材の超穏 和溶解を利用した合成ポリマー・接着剤フリーな木質圧縮成形物及び表面コート木材の 創成」の1 件が受賞した。
「木材をまるごと常温で溶解する」
京都大学の渡辺隆司教授が推進する「バイオマスの超穏和溶解による高度利用」の研究においては、木材や農産廃棄物を室温から風呂温度程度の超穏和な条件で、有機酸などに可溶化し、紙とプラスチックの性質を合わせもつバイオマスフィルムや、その他の バイオマス成形体を創成するとともに、バイオマスが溶解した液体からセルロースやリ グニンを常温で分離・利用する方法などを研究している。その技術を応用し、今年度は京都大学とダイセル、さらに木製家具メーカーのカリモク家具と共同で、バイオマス フィルムによる表面コートの実用化に向けた研究開発を進めている。
(IR universe rr)
関連記事
- 2024/04/26 大栄環境:(株)ジオレ・ジャパン 処理能力増強等のお知らせ
- 2024/04/26 レゾナック 大分コンビナートのカーボンリサイクル事業に調査参画
- 2024/04/26 信越化学工業(4063) 新年度は1Qの減益計画も、尻上がりの改善へ
- 2024/04/25 「ケミカルリサイクルは発展段階であり、メカニカルリサイクルを補完するもの」――BIR
- 2024/04/25 環境省 特定有害廃棄物等の輸出入等の規制(バーゼル)に関する技術検討会議(第1回)開催
- 2024/04/25 ISRI 2024ラスベガスには70か国から6800人が参加 インド、中国系のリサイクラーが目立つ
- 2024/04/25 DOWA:通期連結業績予想の修正に関するお知らせを発表
- 2024/04/24 TREホールディングス:「第 10 回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2024」優秀賞を受賞した
- 2024/04/24 三菱重工と日本ガイシ アンモニア分解ガスからの膜分離水素精製システムを共同開発
- 2024/04/24 三菱商事とデンカ フラーレン事業に関する合弁契約を締結