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中国のリチウム企業、中期決算は赤字や大幅減益 価格下落で業績悪化が相次ぐ

 2023年1~6月期決算の発表シーズンが始まる中、中国のリチウム企業の不振が目立っている。2023年に入ってからのリチウム価格の急落を受け、赤字や減益の計上や予告を発表するケースが相次いでいる。今後も中国国内景気の先行き不透明感が強く、リチウム価格の本格反発が期待しにくいとあり、リチウム企業の苦悩は深い。

 

 リン酸リチウムや三軒材料で中国トップクラスのアモイ厦オ新能源科技が7月15日に上海証券取引所で発表した2023年1~6月期決算速報で、純利益は前年同期比54%減の2億5400万元だった。売上高も44%の大幅減収。同社は業績悪化の原因として「リチウム価格の下落が響いた」と説明した。

 同日は、同じく上海証券取引所で正極材メーカーの江蘇龍ハン科技が1~6月期の最終赤字転落の見通しを発表した。6億2800万元の赤字を計上する見込みだ。前年同期は4億3300万元の黒字だった。さらに7月14日の深圳証券取引所では、リチウム電池メーカーの江蘇藍リ芯が、1~6月期純利益は87%の大幅減になったとの見通しを発表した。

 

 過去1年間の中国の炭酸リチウム価格の推移(99.5%、China)(RMB/mt)

 

 中国のリチウム価格は2022年に大幅に上昇した後に急落し、値動きの激しさが買いを敬遠する姿勢に結び付いた面がある。炭酸リチウム(99.5%、China)価格は足元では高値で1トン=31万元近辺でもみ合っていたが、7月17日発表の2023年4~6月期の実質国内総生産(GDP)をはじめとする中国の経済指標の悪化を受け、一段と下押し圧力が強まっている。大手のガンフォンリチウムなどはこれから2023年1~6月期決算を発表する予定だ。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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