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工作機械工業会7月受注確報 7月19.7%減1143億円7ヶ月連続内外とも減少

7月の工作機械受注が1143億円(19.7%減)、7ヶ月連続で内外ともに減少続く

 

 8/22の15時に日本工作機械工業会の7月工作機械受注確報が開示された。7月受注は1143億円(同月比19.7%減)と7ヶ月連続同月比減、7ヶ月連続で内外ともに減少、年初来最低額で、2021年2月の1056億円以来の低水準。

 

 

外需は17.1%減750億円と7カ月連続の同月比減で2021年5月751億円以来の低水準

 

 外需は751億円(同月比17.1%減、前月比7.7%減)と同月比7ヶ月連続減少、5ヶ月連続の2ケタ減で2023年の月次最低額となり、2021年2月の751億円以来、29ヶ月ぶりの800億円割れ。主要4業種で同月比、前月比とも減少した。一般機械は258億円(同月比0.3%減、前月比4.0%減)、主要3極で北米のみ前月比増加、250億円をなんとか維持した。自動車は170億円(同月比27.5%減、前月比6.2%減)で2021年8月以来、23ヶ月ぶりで180億円割れ。電気・精密は88.2億円(同月比27.5%減、前月比6.2%減)と2020年8月以来の100億円割れ。航空・造船・輸送機械は51.2億円(同月比22.3%減、前月比13.2%減)と3ヶ月連続で60億円割れと勢いはない。

 

 主要3極別でも同月比、前月比とも全てで減少した。アジアは291億円(同月比31.3%減、前月比12.5%減)、同月比7ヶ月連続減、2020年10月の283億円以来の300億円割れ。国別では中国が177.8億円(同月比36.4%減、前月比6.9%減)と7ヶ月連続減、前月比でも4ヶ月連続減と冴えない動きで、2020年8月以来、35ヶ月ぶりの180億円割れに。中国の業種では一般機械が73.0億円(13.3%減)、自動車51.5億円(52.1%減)、電気・精密も40.1億円(8.1%減)、航空・造船・輸送機械は1.2億円(67.8%減)と冴えない。その他では韓国18.0億円(26.5%減)、台湾16.4億円(35.2%減)など厳しい。なおインドは34.9億円(15.4%増)と4ヶ月連続30億円超。北米は245.8億円(同月比5.0%減、前月比6.3%減)と7ヶ月連続同月比減。アメリカが195億円(同月比14.3%減、前月比12.6%減)で26ヶ月ぶりに200億円割れ。主要業種で航空・造船・輸送用機械が23.6億円(同月比34.7%減)と反動減で6ヶ月ぶりに30億円割れ、電機精密が12.4億円(27.6%減)と厳しい。一方で自動車32.8億円(1.1%増)、一般機械72.0億円(0.3%増)は横ばいに。欧州は192億円(同月比3.1%減、前月比1.1%減)と減少ながら2ヶ月連続で190億円超を維持。主要業種では自動車を除き同月比増加。特に一般機械61.3億円(12.1%増)で高水準維持。電機・精密も17.0億円(11.1%増)、航空・造船・輸送用機械も16.7億円(22.8%増)に。一方、自動車は23.3億円(33.1%減)に。国別ではドイツ10.7%減、イタリア9.1%減、イギリス31.5%減などの一方、フランス29.0%増、その他のEU56.8%増などに。

 

 今後の動きは中国での不動産不況、世界的な半導体生産の一服状況、金利高などの影響で受注回復が当初の第4四半期から2024年1~3月、もしくは2024年4~6月に後ずれする懸念がある。

 

 

内需は11ヶ月連続同月比減で394億円(24.2%減)と内需の弱さが継続

 

 内需は394億円(同月比24.2%減)と11ヶ月連続で前年同月比減、2ヶ月ぶりの400億円割れ。主要4業種は航空・造船・輸送用機械のみ同月比で増加、前月比では自動車、航空・造船・輸送用機械が増加。自動車が84.7億円(36.8%減)と9カ月連続減少、前月比では4ヶ月ぶりに増加も、半導体不足が緩和する中で23年は100億円を超えず設備投資の盛り上がりに欠ける。一般機械は173億円(18.9%減)と11ヶ月連続マイナスも、R4補正省エネ補助金一次公募分の反動減などから前月比で10.3%減。電気・精密は36.1億円(41.7%減)と6ヶ月連続減、半導体関連減速継続で厳しさ続く。航空・造船・輸送用機械は13.0億円(35.7%増)と2ヶ月ぶりに増加。

 

 今後、半導体設備投資の回復、自動車生産の正常化などの効果が期待されるも、景気減速懸念、米中摩擦激化などの影響で国内受注回復が年明け以降になる恐れが出てきた。

 

 

7月販売4.6%増1184億円、受注残が5.5%減の8385億円となり2ヶ月連続で同月比減

 

 7月販売は1184億円(4.6%増)、夏場に入り6月比では17.0%減と減速。なおBBレシオは5月95.8、6月85.5まで低下、7月は96.5まで戻したがこれは出荷が季節要因で低調なことも要因。受注残高は8385億円(同期比5.5%減)と、2ヶ月連続同月比減となった。

 

 

主要4社7月受注は20.8%減の285億円と5ヶ月連続同月比減少、全社内外全て同月比減

 

 日刊工業新聞がまとめる主要工作機械4社(ジェイテクトが公表を止める)の7月受注実績は285億円(20.8%減)と5ヶ月連続での減少。内訳は輸出199億円(18.4%減)、国内86億円(25.8%減)と内外とも2ヶ月連続で減少。4社全て内外、全体で2ヶ月連続同月比減少に。中国向けが多いツガミは輸出が53.11億円(26.0%減)で春節以来の低水準。牧野、オークマとも国内が30%減と厳しい。

 

 

米国6月の金属加工機械受注は1.7%減の4.11億ドル、半期では12.9%減24.74億ドル

 

 AMT(米国製造技術協会)が発表した米国6月金属加工機械受注(8/14発表)は4.11億得ドル(同月比1.7%減)となった。5月比では12.6%増と持ち直しているものの、最大セグメントのジョブショップからの受注は前月比4.2%増に止まり、横ばい状況が続いている。上期では前上期比12.9%減の24.74億ドルとなり、2021年下期をピークに減少が続いている。但し、従来の傾向から上期・下期での対比では下期に受注が多いこと、ここに来て自動車メーカーからEV向けではなくトランスミッションやパワートレイン部品製造の受注が入っており、政府支出によるインフラ整備や半導体補助金などの寄与も見込まれ、金利高でもこれ以上受注が大きく落ち込む事にはならないとみられる。

 

 

 

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9月1に弊社主催の第1回半導体サミットinTOKYOが開催されます。

 

 

(H.Mirai)

 

 

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