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2024年アルミ市況 小幅上昇予想が目立つ―「Fastmarkets International Aluminium 2023@バルセロナ」

 丸紅はこのほど、バルセロナで9月中旬に開催された「Fastmarkets International Aluminium 2023@バルセロナ」の概況をまとめた。アルミの需給動向、LME相場見通しなどについてポイントをみておきたい。

 

アルミ需要

底入れ感も 国別ではインドの旺盛な需要目立つ

足元は総じて軟調なものの、欧米では一部航空機や輸送機関連を中心に底入れ感が高まっているとの意見が聞かれたという。缶や箔などパッケージは横ばい。一方、建築関連、半導体関連は楽観的な意見は聞かれなかったとしている。

 

国別では、政府による支援を背景に、インドで空港、道路など各種インフラの整備が積極的に進められており、電線や建材などアルミ需要は旺盛だとする。また、中国ではSHFEとLME間の裁定取引によるアルミ地金輸入量の増加と、太陽光発電設備の急拡大でアルミ需要が増加しているという。ただ、裁定取引によるアルミ需要の増加については、実需を伴ったものか、参加者の間でも意見が分かれたと指摘している。

 

アルミ供給

厳しい市況も追加減産を懸念する声は聞かれず

足元の市況見合いではどの生産者は厳しいとの見方では一致していたが、昨年同時期に開催された前回よりも、追加減産を懸念する声などは聞かれなかったという。既存アルミ製錬所の再生エネルギー化によって発生する追加コストをマーケットがどこまで許容できるのかを巡っては懐疑的な声も聞かれたとしている。

 

グリーンアルミ

脱炭素の実現に向け供給・需要増の傾向強まる

Fastmarketsが公表した”Aluminium low carbon differential P1020A,Europe”は1トン40ドル。欧州では、輸送期間関連を中心にグリーンプレミアムを最終需要家が負担するケースが増えてきたという。スクラップ比率向上の限界の中で脱炭素に寄与するグリーンアルミの需要は増加するが、それと同時に非グリーンアルミ生産者のグリーン化が進み、供給も増え一定水準でバランスするという意見もあったという。

 

LME価格

2024年のLME価格 小幅上昇予想が大半

2024年のLME価格見通しについては、参加者を対象にしたアンケート調査で、「1トン2200-2300米ドル」がおよそ70%、「1トン3000米ドル以上」がおよそ10%、「1トン2000米ドル以下」が20%で、足元のLME価格より、小幅に上昇するとの見方が大半だったという。

 

昨年を下回る水準で推移している背景については、原材料価格の上昇やインフレに伴う諸経費の増加はあるものの、昨年生産コスト高の一番の要因だったエネルギー価格の高騰が落ち着いたことで、生産コストが下落していることが挙げられたと解説している。

 

一方、2024年後半以降の需要回復を想定する声が多く聞かれ、早晩反転するとの見方は共通していたと付言している。

 

CIF MJPプレミアム

国内需要の回復の遅れにより10-12月期のMJPプレミアムは1トン90-99ドル

 生産者から1トン 110ドルを下回る水準でのofferが提示される中、日本国内の需要回復にはまだ時間がかかるとの見方が多く、 1トン80-85ドルでのspot取引が観測されていることから、 10-12月期のMJPプレミアムは1トン90-99ドルほどで決着するとの見方が大半を占めた。 国内の状況について、 港湾在庫を含めた国内在庫数量は推計500千MT程と日本の新塊需要量の約半年分に相当する量が在庫されているとの意見や、日系企業の年度末に当たる3月末へ向けた在庫調整、 更に中国旧正月期間の工場稼働日数の減少などを背景に更に下落するとの意見も聞かれた。しかし、 生産者がMJPへ輸送してくる際にかかるコストを下回る二桁の水準が長期化することは難しいのではとの声も。

 

 

 アルミナ

グローバルではバランス又は供給過剰 価格は足下底堅い

中長期的には、太平洋で供給過剰、大西洋で供給不足、グローバルでバランス又は供給過剰という見方が大半を占めた。短期的には、供給面では西豪州での供給懸念(ポーキサイト品位低下やガス不足)、需要面ではロシア、中国、インド、インドネシアの新規製錬所向けがスポット取引の中心となりアルミナ価格(API)は足元底堅い推移となっている。

 

 

(IRuniverse G・Mochizuki)

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