カッパー相場、需要先行き懸念のなか弱気トレーダーのショートポジション解消で上昇
2023/11/14 12:02
現地13日月曜のLMEカッパー3カ月物相場は、弱気トレーダーがショート・ポジションを解消したため反発、高値8,187ドルまで浮上。高値を離れると経済成長と高金利に対する不透明感から上げ幅は縮小した。最終的には1.4%上昇し、前週末比131.5ドル高の、8,167.0ドルで引けた。LMEのカッパー3ヵ月物相場は、金曜日に1.4%下落し、2週間ぶりの安値前日比111.5ドル安の、8,035.5ドをつけていた。
また13日の米COMEXカッパー先物は2.1%高の1ポンド366.60セント。
某商品投資戦略担当者によると、LMEカッパー価格は先週1トン8260ドルと1カ月ぶりのピークをつけた後、勢いを失った。8,000ドル近辺での買い手も現れてショートポジションのうまみが消えてしまった。そのためポジション解消の動きが顕著となったという。また、ドル売りの動きも金属市場を下支えした。
しかし、先週の中国の弱い経済データが需要見通しに対する懸念を高めたことから、金属市場の慎重な姿勢は根強い。今週発表される予定の10月の鉱工業生産、都市投資、小売売上高を含む一連の中国経済データの内容が気になるところだ。
LME カッパー現物/3M相場推移(オフィシャル)USD/トン 3カ月
COMEXカッパー現物相場推移(USD/lb)3カ月
(IRuniverse/MIRU S. Aoyama)
関連記事
- 2025/08/01 (速報)2025年7月国内新車販売台数 2025年に入って初めて前年同月比マイナスへ
- 2025/08/01 2025年7月LME銅相場&国内銅建値の推移 50%関税控えLME逆さや・NYプレミアム解消
- 2025/08/01 ドル高と50%関税控えLME銅相場軟調も円安急進でスタート銅建値は据置の1,490円に、亜鉛・鉛はDOWN
- 2025/08/01 日新工業、ナゲット事業の歩み加速へ――アルミナゲットライン更新、投資額は約4千万円
- 2025/07/31 住友電工:26/3期1Q決算説明会を開催。関税影響等を加味して業績見通しを修正
- 2025/07/31 カザフスタン 銅、アルミニウム、鉛の輸出を禁止 ガリウム関税を撤廃
- 2025/07/31 米国 韓国の鉄鋼、アルミ、銅は新たな貿易協定から除外
- 2025/07/31 米の銅関税 地金・スクラップは対象外――8月1日から半製品などに一律50%
- 2025/07/31 欧米、「金属同盟」発足か 中国デフレ輸出に対抗、銅などに減税対象を拡大も・外電
- 2025/07/31 光関連:Corningの決算を受けて日本の電線各社の株価が反応