LME Weekly 2024年1月15-19日 中国景気不安や米利下げ期待後退でおおむね低調続く
(為替概況)米早期利下げ期待後退で円安・ドル高加速
―東京外為
15日は東京外為市場で円相場がもみ合い。16日は安値で円安・ドル高。17日は下げ幅拡大し、FRBの利下げ期待後退で円安・ドル高が続く。18日は下げ渋りも利益確定の円買い。19日は弱含み、米景気と日銀の政策修正予想で円相場に圧力。市場では需給の偏りは限定的。
東京TTS推移
1月15日(月)
1ドル=146.17円(0.15円高)
1月16日(火)
1ドル=146.91円(0.74円安)
1月17日(水)
1ドル=148.44円(1.53円安)
1月18日(木)
1ドル=149.26円(0.82円安)
1月19日(金)
1ドル=149.19円(0.07円高)
前週末1月12日(金)
1ドル=146.32円(0.33円高)
に対し2円87銭円安ドル高で終了
(カッパー) 米利下げ期待後退、ドル高に圧迫され上値重いレンジ内動きに
15日カッパーは押し目買い根強く反発。3日ぶり反発、前週末比42.0ドル高の、8,381.0ドルが終値。現物終値は、前週末比42.80ドル高の8,284.00ドル。16日カッパーはアジア株安やドル高で下落で引けた。3Mは反落、前日比26.5ドル安の、8,354.5ドルが終値。現物終値は、前日比16.00ドル安の8,268.00ドル。17日中国経済不安やドル高、米株式市場の軟調な足取りなどが圧迫。3Mは続落、前日比86.5ドル安の、8,268.0ドルが終値。現物終値は、前日比93.75ドル安の8,174.25ドル。18日、カッパーは前日の下落の後の売り警戒感と米株高受け反発。3Mは3日ぶり反発、前日比42.0ドル高の、8,310.0ドルが終値。現物終値は、前日比49.55ドル高の8,223.80ドル。19日、カッパーはドル高一服で買戻し先行もようとなり小幅高。3Mは続伸、前日比41.0ドル高の、8,351.0ドルが終値。現物終値は、前日比47.96ドル高の8,271.76ドル。3M前週末終値8,339.0ドルに対して12ドル上昇。
LMEカッパー相場推移(セツル、USD/T)1カ月
国内建値15日1,240円→1,260円、19日に1,260→1,270円に値上げ改定。円安傾向が押し上げ。
LMEVS国内建値推移 1カ月
(アルミ) 引き続く中国経済不安やドル高で軟化継続 前週から2.4%下落
15日、アルミ3Мは続落、前週末比15.0ドル安の2,204.5ドルが終値。現物終値は、前週末比17.85ドル安の2,153.90ドル。16日、アルミは売り警戒感から買い戻されて小幅反発し、3Мは小幅に3日ぶり反発、前日比9.5ドル高の2,214.0ドルが終値。現物終値は、前日比8.85ドル高の2,162.75ドル。17日中国経済不安やドル高、米株式市場の軟調な足取りなどが圧迫、3Мは反落、前日比36.0ドル安の2,178.0ドルが終値。現物終値は、前日比32.00ドル安の2,130.75ドル。18日、アルミは騰勢続かず続落で引けた。3Мは続落、前日比14.5ドル安の2,163.5ドルが終値。現物終値は、前日比12.51ドル安の2,118.24ドル。19日ドル高一服で買戻し先行もようとなり小幅高、3Мは3日ぶり小反発、前日比2.5ドル高の2,166.0ドルが終値。現物終値は、前日比5.01ドル高の2,123.25ドル。前週末3M終値2,219.5ドルにたいし、53.5ドル(2.4%)下落。
LMEアルミVSカッパー(現物セツル USD/T)1カ月
―NSPは380円→385円→382とLME軟調のなか円安の動きで高下。
(ニッケル) 続落の後、売り警戒からの買戻しで下げ幅縮小、週間で小幅下落
15日、3Mは3日続落、前週末比125ドル安の16,218ドルが終値。現物終値は、前週末比130.50ドル安の15,962.00ドル。16日、アジア株安やドル高で下落、3Mは4日続落、前日比68ドル安の16,150ドルが終値。現物終値は、前日比61.00ドル安の15,901.00ドル。17日、中国経済不安やドル高、米株式市場の軟調な足取りなどが圧迫、3Mは5日続落、前日比71ドル安の16,079ドルが終値。現物終値は、前日比62.00ドル安の15,839.00ドル。18日、前日の下落の後の売り警戒感と米株高受け反発、3Mは6日ぶり反発、前日比77ドル高の16,156ドルが終値。現物終値は、前日比79.00ドル高の15,918.00ドル。19日中国経済停滞感が重しとなって軟調に、3Mは反落、前日比120ドル安の16,036ドルが終値。現物終値は、前日比119.00ドル安の15,799.00ドル。3M前週末終値16,372ドルにたいして29ドルの小幅安。
LMEニッケルVSカッパー(現物セツル、USD/T)1カ月
(鉛・亜鉛・錫) まちまち 鉛上昇、錫は大幅幅上昇、亜鉛は大幅下落
―鉛3Mは前週末2,091.0ドルに対し19日14.5ドル(0.8%)2,105.5ドルと上昇。前半の急落を週末にかけての急反発で相殺。
国内建値は363円→366円の3円引き上げ改定。
LME鉛VSカッパー価格推移(現物セツル,USD/T) 1カ月
―亜鉛3Mは前週末2,514.0ドルに対し2,462.0ドル、52.0ドル(2.1%)の下落で引け。
後半の戻り弱い。
国内建値は421円→430円→424円と週内で円安動向に従って高下。
―錫3Mは前週末終値24,631ドルに対し25,298ドル、667ドル(2.7%)大幅上昇で終了。
(マクロ経済・重要イベント)
17日
・中国の実質GDP(2023年 第4四半期)
結果 5.2% 予想 5.2% 前回 4.9%(前年比)
・12月の米生産者物価指数
結果 -0.1% 予想 0.1% 前回 -0.1%(0.0%から修正)(前月比)
結果 1.0% 予想 1.3% 前回 0.8%(0.9%から修正)(前年比)
18日
・週間米国新規失業保険申請件数
結果 18.7万件 予想 20.5万件
19日
・1月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
結果 78.8
予想 70.0
重要イベント
米国
1月22日 景気先行指数 2023年12月(カンファレンスボード)
1月25日 国内総生産(GDP) 2023年10-12月期速報値(商務省)
新規失業保険申請件数(労働省)
日本
1月23日 金融政策決定会合(日本銀行)
(IRuniverse/MIRU S. Aoyama)
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