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中国宝武、ギニアの鉄鉱石事業に大規模注力 社債発行、シマンドゥ26年操業へ

 中国国有鉄鋼企業の中国宝武鋼鉄集団がアフリカ・ギニア事業に注力する。同社は1月29日、上海証券取引所で、額面最大100億元(約2兆円)の社債を発行した。そのうち約7割をギニアのシマンドゥ鉱山での鉄鉱石採掘事業に充てる。資金追加により、シマンドゥ鉱山は2023年にも操業開始の見通しとなった。

 

 

宝武の債券発行のリリース(中国語):240551_20240129_BTZ8.pdf (sse.com.cn)

 

 宝武は今回、3年物と5年物の2種類の債券を発行し、額面利率は2.45%。2月1日から証券取引所での取引が可能になるが、既に購入枠の3倍程度の購入申し込みがあった。同社はこの債券を「科学技術で刷新した脱炭素型の『一帯一路』債券」と称しており、報道によればこの類の債券の発行は中国初。宝武はシマンドゥ鉱山の開発が順調であるとして、2026年の操業開始の見通しも示した。

 

(出所:Wikipedia英語版)

 

 シマンドゥ鉱山はギニア南東部に位置する世界最大規模の鉄鉱石鉱山の1つ。鉱区は南北に大きく分かれ、南部は英豪資源大手のリオ・ティントを中心とした合弁企業が、北部はシンガポール系コンソシーアムがそれぞれ権益を握っていた。宝武はこのうち、北部について2023年10月にシンガポール系コンソシーアムへの出資契約を交わした。ただ、出資比率などは公表していない。

 

関連記事:リオ・ティントと宝武、ギニアで鉄鉱石合弁事業を展開へ | MIRU (iru-miru.com)

 

 ギニア政府は1997年からシマンドゥ鉱山の採掘に取り組んでいるが、政治情勢が不安定なうえ、道路や鉄道、港湾といったインフラが未整備で、鉄鉱石の大規模産出には至っていない。ただ、宝武はシマンドゥ鉱山の北部が生産体制に入れば、67%〜69%の高品質な鉄精鉱の生産が見込めるとしているとされる。

 

 宝武の上海上場子会社が1月31日に上海証券取引所で発表した2023年12月期決算は、純利益が前の期比1.5%減、売上高が6%減の減収減益だった。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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