100%リサイクル電気銅供給モデルの新提案 JX金属
JX金属株式会社(社長:林 陽一)は、第三者認証機関の協力のもと、マスバランス方式を用いた100%リサイクル電気銅を上市する。詳細はこちら
同社では、サステナブルカッパー・ビジョンに基づき、グリーンハイブリッド製錬の推進とともに、お客様からのニーズを広く収集し、資源循環、脱炭素、供給安定性、原料トレーサビリティの向上、並びに経済合理性といった複数の視点に立って、市場への最適な銅の供給スキームの検討を重ねた。マスバランス方式は、100%バイオ燃料や100%リサイクルプラスチック、アルミ等において既に用いられている手法であり、同社においても同方式にて100%リサイクル電気銅を商品化する。
同社は、マスバランス方式を用いて以下の2種類の100%リサイクル電気銅を提案します。いずれも国内の銅製錬業界初の試みであり、特に①は「資源循環」と「脱炭素」という社会課題の解決策を同社とお客様が共創していく先進的な提案。
(図1)100%リサイクル電気銅の供給モデルについて
① PCL100/mb (Partnered Closed Loop 100% mass balance method)
本商品は、お客様の製品に組み込まれていた銅を再びお客様自身の製品に戻すことを可能とする。具体的には、お客様が回収した使用済み製品由来をはじめとするリサイクル原料に含まれる銅の相当量を、100%リサイクル電気銅としてお返しするもので、「閉じた水平リサイクル」と言える。
② MR100/mb (Mixed Recycle 100% mass balance method)
本商品は、JX金属グループのリサイクル原料回収ネットワークを通して市中から収集したリサイクル原料を基に、マスバランス方式を用いた100%リサイクル電気銅を供給するもの。「閉じた水平リサイクル」ではないという点で①と異なるものの、その他の点においては同様の特徴を有する。
関連記事
- 2024/05/08 JX金属:日鉱記念館における来場者50万人記念イベントを開催
- 2024/05/08 4月の銅の概況及び5月の見通し 橋本アルミ(株)橋本健一郎
- 2024/05/08 青銅条輸出レポート#25 下関からの輸出がけん引 大半がタイと中国へ
- 2024/05/07 千葉県、ヤード条例施行から1ヶ月経過した現状は?――事業者からは賛否の声
- 2024/05/07 加ファースト・クォンタム「パナマ新大統領との対話楽しみ」 銅鉱山の再開なるか
- 2024/05/07 銅板輸出Report #56 米国の車載向けの輸出減少続く
- 2024/05/07 銅条輸出Report#43 タイ向け輸出好調 中国向け輸出も底を脱したがまだ物足りず
- 2024/05/07 銅鉱石輸入Report#30 インドネシアからの輸入増加
- 2024/05/07 コンテナ運賃動向(2024年4月)、5月に入り一気に上昇
- 2024/05/07 精製銅輸出Report #57 輸出平均単価高止まりでもインド向け輸出続伸