米国の銅スクラップ輸出動向に変化の兆し――「米中貿易摩擦で新たな三国貿易」
2025/07/28 16:39
米の関税政策をきっかけにした銅スクラップの国際商流の変化の波頭が、日本市場を巻き込む構図が鮮明になってきた。摩擦の激化で米中間の直送ルートが目詰まりを起こす中、対中加工・輸出拠点として東南アジアにその受け皿機能が広がり、日本市場もその原料調達の場として活用される機会が一段と増えてきたからだ。以前の日本→マレーシア→中国の三国ルートから米国→日本→中国という新たなルートの誕生だ。28-29日の日程で米中関税協議がもたれるとの報道も出て米中両国の対立色はやや薄まる気配も漂い始めたが、時代を先取りする流通動向の変化の勢いは止まらない。
関連記事
- 2025/07/28 LME価格変動に伴う25年度の業績影響について:JX金属
- 2025/07/28 LME価格変動に伴う25年度の業績影響について:古河機械金属
- 2025/07/28 LME価格変動に伴う25年度の業績影響について:DOWA HD
- 2025/07/28 LME価格変動に伴う25年度の業績影響についれ:住友金属鉱山
- 2025/07/28 LME価格変動に伴う25年度の業績影響について:三菱マテリアル
- 2025/07/28 LME価格変動に伴う25年度の業績影響について:三井金属
- 2025/07/28 LME Weekly 2025年7月21日-25日 米関税交渉進展期待もドル高などでCu小反落
- 2025/07/26 住友金属鉱山:ケブラダ・ブランカ、25/4-6月決算
- 2025/07/25 Aurubis、ブルガリア製錬所で過去30年最大の定期修繕工事を完了 ― 総額1億1,500万ユーロを投資
- 2025/07/25 国内半導体製造装置生産Report #77 前工程製造装置生産伸び鈍化