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Aurubis、ブルガリア製錬所で過去30年最大の定期修繕工事を完了 ― 総額1億1,500万ユーロを投資

 ドイツ・ハンブルクに本社を構える欧州最大手の非鉄金属メーカー、Aurubis AG(オルビス)は、ブルガリア・ポルディフ近郊の製錬所において、過去30年間で最大規模となる定期メンテナンス工事を完了したと発表した。すべての設備は現在、完全稼働状態に復帰している。

 

 今回のメンテナンスは約2ヶ月間にわたって実施され、計120のプロジェクトが予定通り、かつ予算内で遂行された。総投資額は約1億1,500万ユーロ(約1億3,500万ドル)に達した。

 

 同社は、過去の定期修繕時にも進めてきたデジタル化・自動化の推進および先進的なプラント技術への投資により、生産効率と安定性が大幅に向上し、今後は定期メンテナンスの周期を従来の2年から3年へ延長できる見通しだとしている。

 

 Aurubisブルガリアのエグゼクティブディレクターであり、カスタム製錬・製品部門のCOOを務めるTim Kurth氏は次のように述べた。

 

 「わずか2ヶ月でこれほど大規模かつ複雑なプロジェクトを安全かつ確実に完了できたことは、当社の実行力の証です。今回の投資は、ブルガリア拠点の長期的な競争力を確保するための戦略的取り組みであり、これまで同拠点が維持してきた高い稼働率を、今後も維持・発展させる基盤となります。」

 

主要改修内容

 今回のプロジェクトの中核となったのは、銅製錬所の心臓部であるフラッシュ炉の全面改修。この炉は1980年代後半に稼働を開始し、年間約150万トンの銅精鉱処理能力を持つ。

 

 改修では、300トンの鋼製壁と冷却装置、15kmに及ぶ銅パイプが新たに交換されたほか、1,500トン超の耐火レンガを使用した炉内の煉瓦工事が行われた。これは約40軒分の一般住宅に相当する規模である。炉の主要構成要素も最新技術に更新され、最大限の稼働率が確保されている。

 

 また、総重量900トンの電気集じん機2基が環境対策の一環として交換された。作業効率を高めるため、モジュール型の事前組立方式を採用し、750トンのクローラークレーンも現地で組立・解体して導入された。

 

 さらに、硫酸生産設備の大規模改修も実施され、新たなコンバーターの導入と熱交換器6基の交換が行われた。硫酸事業は同社の収益源の一つであり、今回の改修は2000年代以降で最も大規模なものとされる。

 

 

(IRuniverse Lin)

 

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