ギニア議会、シマンドゥ鉄鉱石鉱山の26年開業を承認 リオ・ティントや中国宝武が出資
アフリカ・ギニアの移行国家評議会(NTC)は2月3日、ホームページ上で、世界最大の未開発の鉄鉱石鉱山とされる同国のシマンドゥ・鉄鉱石鉱山の2026年開業に向けたプロジェクト推進を同日の本会議で承認したと発表した。同鉱山には英豪資源のリオ・ティントのほか、中国国有の宝武鋼鉄集団などが出資する。
NTC本会議の様子
(出所:NTCホームページ)
NTCプレスリリース(フランス語):CNT : adoption historique de la convention et les accords relatifs au Projet SIMANDOU – CNT
発表によると、NTCはシマンドゥ鉱山全体での採掘事業のほか、同国を横断する複線鉄道の敷設、深海港の建設、製鉄所の設置なども含めた大型プロジェクトについて承認した。2025年末までに鉄道やインフラなどの設備を整え、2026年1-3月期の採掘開始を目指す。
シマンドゥ鉱山の総面積は約1460平方キロメートル、鉄道距離は670キロメートル、製鉄所の年産は50万トンの見通し。同国はこのプロジェクトの推進による数千人の雇用創出と失業率の低下、実質国内総生産(GDP)の拡大効果を見込む。
シマンドゥ鉱山はギニア南東部に位置する世界最大規模の鉄鉱石鉱山の1つだが、ギニアの政治情勢やインフラの未整備から鉄鉱石の大規模産出に至っていなかった。鉱区は南北に大きく分かれ、南部は英豪資源大手のリオ・ティントを中心とした合弁企業が、北部は中国宝武が出資するシンガポール系コンソシーアムが権益を握る。宝武は1月末に発行した社債の調達額のうち、7割をシマンドゥへの投資に充てると発表したばかりだった。
関連記事: 中国宝武、ギニアの鉄鉱石事業に大規模注力 社債発行、シマンドゥ26年操業へ | MIRU (iru-miru.com)
(IR Universe Kure)
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