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韓国LSエコ尖端素材、独VACと合弁設立へ 2027年からネオジム磁石を共同生産

 韓国電線大手LS電線は2月14日、自社ホームページ上で、子会社のLSエコ尖端素材が、ネオジム磁石大手のドイツのヴァキュームシュメルツ(Vacuumschmelze、VAC)との間で合弁会社設立に向けた覚書(MOU)を締結した)と発表した。年内に合弁会社を設立し、2027年から年間1000トン規模のネオジム磁石を完成車メーカーに供給する。

■ベトナムにレアアース工場設置も計画

 

 

プレスリリース(英語):LS Cable & System to establish rare earth magnet JV for electric vehicles < News < PR Center - LS Cable & System (lscns.co.kr)

 

 発表によると、合弁会社のネオジム磁石の年産規模は約50万台の電気自動車に搭載するのに十分な規模。LS電線は磁石を含むレアアースに注力する方針で、「レアアース(希土類)磁石バリューチェーン」の確立を目指す。今回のVACとの合弁はその一環。LSエコ尖端素材のトップは発表資料中で、「系列会社のLSエコエナジーがベトナムでのレアアース金属工場の設立も検討している」とも述べた。

 

■ネオジム磁石の需要拡大

 LSエコ尖端素材は2022年にLS電線が巻線(銅線)事業を分離して設立した。韓国の現代自動車や起亜自動車のEV用に駆動モーター用コイル巻線を供給する。

 一方のVACは1914年創立の磁性材料の老舗。ドイツとフィンランドに工場を持ち、2024年の供給開始をめどに北米にも米ゼネラル・モーターズ(GM)との工場を建設中だ。

 ネオジム磁石は、EVはじめ風力発電機や家電製品の駆動モーターの基幹部品。EV販売の減速を受けて足元の金属ネオジム価格はさえないが、中長期にはEVの普及に伴い需要が拡大するとの期待はなお根強い。

 

過去3年間の金属ネオジム価格の推移(99% FOB China)($/kg)

 

(IR Universe Kure)

                               

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