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ステンレス鋼材仕入れ先輸入量推移 2023年12月・2023暦年実績 棒鋼類、線材、形鋼

 IRuniverseでは、ステンレス鋼材の過剰輸入を懸念して、品種別、仕入れ先別輸入量推移を、経済産業省のモニタリングシステムを用いて注視している。

 

 2023年12月の棒鋼類の輸入量は、865.7トンと前月(649.5トン)比で33.3 %増となった。2023暦年では、9,613.9トンと2022暦年(12,417.5トン)比22.6 %減。

 12月は、線材の輸入量も935トンと、前月(736トン)比で27.1 %増となった一方、形鋼の輸入量は、16.8トンと前月11月(42.5トン)比で60.5 %と減なった。

 

鋼板類については、下記記事よりご覧ください。

ステンレス鋼材 仕入れ先・月別輸入量推移 2023年12月及び2023暦年実績  鋼板類 | MIRU (iru-miru.com)

 

ステンレス鋼材鋼材累計(鋼板類、棒鋼類、線材及び形鋼)輸入量については、下記をご覧ください。

ステンレス鋼鋼材 仕入れ先別輸入量推移 2023年12月及び2023暦年実績 | MIRU (iru-miru.com)

 

<主要国 棒鋼類の輸入量推移 図5  コード 722211~722230>

 

 2023年12月の棒鋼類の輸入量は、865.7トンと前月(649.5トン)比で33.3 %増となった。過去の同月(2020年12月:897.3トン、2021年12月:1,220トン 2022年12月944トン)比では、前月比では上回ったが、過去3年間の同月比では、下回った。

 

 台湾(青 折れ線):296.6トン(11月は203.9トン)、韓国(黄緑 折れ線):322.3トン(11月は213.2トン)、中国(赤 折れ線):114.2トン(11月は87.3トン)、スウェーデン(右軸 橙 棒グラフ)17.1トン(11月は17.7トン)、オーストリア(右軸 水色 棒グラフ):5.4トン(11月は10.2トン)であった。

 

 その他、米国:31.4トン(11月は31.9トン)、イタリア:21.4トン(11月は1.8トン)、インド:9.9トン(11月は18.2トン)、ポルトガル:34.7トン(11月は36.8トン)、フィリピン:3.5トン(11月は1.7トン)。

 

 ポルトガルからの輸入は2022年3月に18.8トン入着して以来、しばらく輸入がなかった。2023年9月から輸入が再開している。

 

図5 主要国の月別 棒鋼類輸入量推移

 

 2023年1-9月期累計の棒鋼類の輸入量は6,538トンと前年同期(9,305トン)比29.3%減だった。

 

 2023暦年(1-12月累計)の棒鋼類の輸入量は9,613.9トンと2022暦年(12,417.5トン)比22.6 %減となった。

 

 仕入先国別では、

台湾からの輸入量は3,167トンと22暦年(3,498トン)比9.4 %減

韓国からの輸入量は2,988トンと22暦年(4,222トン)比29.2 %減

中国からの輸入量は1,677トンと22暦年(2,009トン)比16.5 %減

となった。

 

 その他の仕入先国からの輸入量も、全般的に全暦年比で減少した。

 

オーストリアからの輸入量は328.7トンと22暦年(580.1トン)比43.3 %減

スウェーデンからの輸入量は373トンと22暦年(745.3トン)比49.9 %減

スペインからの輸入量は171.6トンと22暦年(258.4トン)比33.5 %減

イタリアからの輸入量は169トンと22暦年(191トン)比11.2 %減

ベトナムからの輸入量は69.1トンと22暦年(89.2トン)比22.5 %減

ドイツからの輸入量は59.6トンと22暦年(71.5トン)比16.7 %減

タイからの輸入量は43.6トンと22暦年(11.6トン)比61 %減

フィリピンからの輸入量は31トンと22暦年(42.6トン)比27.3 %減

英国からの輸入量は16.3トンと22暦年(70.7トン)比77 %減

 

 暦年比で著しく増加したのが、ポルトガルからの輸入量は126.5トンと22暦年(18.8トン)比6.7倍となった。

 その他増加した国として、米国からの輸入量は287トンと22暦年(253トン)比13.6 %増

 

 2022年度の棒鋼世界計の輸入量は、前年度(1.27万トン)比5.4 %減の1.20万トンだった。月換算では1千トン。

 

 仕入先国別では、台湾からの輸入量は3,561トン(月換算 297トン)、韓国からは3,930トン(月換算328トン)、中国からは1,970トン(月換算164 トン)とだった。台湾のみ、前年度を上回った。

 

 輸入額では、韓国1.999億円(前月11月1.326億円)、台湾2.889億円(前月1.732億円)及び中国0.765億円(前月0.738億円)。

 その他、米国1.682億円(前月1.562億円)、オーストリア0.086億円、スウェーデン0.188億円(前月0.160億円)、イタリア0.299億円(前月0.037億円)、フィリピン0.025億円(前月0.024億円)、ドイツ0.097億円、英国0.110億円だった。

 

<主要国 線材の輸入量推移 図6 コード722100>

 

 線材の国内の市場規模は月間7千トン程度と言われている。主要産国(韓国、中国及び台湾)から、多いときには約1千トン入着している。既に海外材が一定のポジションを確立しており、特に関西を中心に流通している。

 

 2023年12月の線材の輸入量は935トンと、前月11月(736トン)比で27.1 %増。過去の同月(2020年12月:969トン、2021年12月1,387トン、2022年12月697トン)比では、2022年同月を上回った。

 

 2023年12月の線材の仕入れ先別輸入量は、台湾(青 折れ線):184トン(11月は195トン)、韓国(黄緑 折れ線):483トン(11月は466トン)、中国(赤 棒グラフ):203トン(11月は75トン)と、台湾のみ、前月比で減少した。

 

 12月はインドから64トンの入荷があった。

 

図6 主要国の月別 線材 輸入量推移

 

 2023年1-9月期累計の線材の輸入量は5,972トンと前年同期(9,136トン)比34.6 %減だった。

 

 2023暦年(1-12月累計の線材)の輸入量は9,099トンと前年同期(11,486トン)比20.8 %減となった。月換算では、758トン。

 

 仕入先国別では、

台湾からの輸入量は2,223トンと22暦年(1,909トン)比16.5 %増

韓国からの輸入量は7,466トンと22暦年(7,461トン)比0.1 %増

中国からの輸入量は6,767トンと22暦年(1,682トン)比4倍増

 

 輸入額では、韓国2.174億円(11月2.102億円)、台湾0.754億円(11月0.854億円)及び中国0.740億円(11月0.285億円)と、台湾だけが減少した。

 

 その他として、インドは0.233億円となった。

 

 2022年度の線材世界計の輸入量は、前年度(1.27万トン)比16.3 %減の1.06万トンとだった。月換算値では883トン。

 

 国別では、台湾からの輸入量は2,091トン(月換算174トン)、韓国からは6,624トン(月換算552トン)、中国からは1,617トン(135トン)であった。すべて前年度を下回った。

 

<主要国 形鋼の輸入量推移 図7 コード722240>

 

 2023年12月の形鋼の輸入量は、16.8トンと前月11月(42.5トン)比で60.5 %と減なった。前月比では台湾材は増加したが、韓国材及び中国材が共に減少したことによる。過去の同月(2020年12月:52.3トン、2021年12月17.2トン 2022年12月12.5トン)比では2022年同月のみ上回った。

 

図7 主要国の月別 形鋼 輸入量推移

 

 韓国(黄緑 棒グラフ):9.0トン(11月26.2トン)、台湾(青 棒グラフ):6.3トン(11月3.1トン)、中国(右軸 赤 折れ線):0.6トン(11月12.9トン)

 

 2021年2月以降、インドからの輸入は零となっていたが、2023年2月に4.4トンの輸入があったが、その後は零であった。その他12月では、アメリカ及びタイから0.4トンの輸入があった。

 

 12月の輸入額は、韓国0.063億円(11月0.193億円)、中国0.015億円(11月0.062億円)及び台湾0.096億円(11月0.095億円)。

 

 2023年1-9月期累計の形鋼の輸入量は301.3トンと前年同期(172.4トン)比74.8 %増打だった。

 

2023暦年(1-12月累計)の形鋼の輸入量は398.5トンと2022暦年(236.5トン)比68.5 %増となった。

韓国は232.4トンと2022暦年(122.3トン)比89.8%増

台湾は98.1トンと2022暦年(51.9トン)比89.1%増

中国は44.9トンと2022暦年(46.6トン)比3.7 %減

 

 2022年度の形鋼世界計の輸入量は、前年度(270万トン)比13.6 %増の306トンとだった。月換算値では、25.5トン

 

 国別では、台湾からの輸入量は71.2トン(月換算5.9トン)、韓国からは154トン(月換算12.8トン)、中国からは61トン(5.1トン)だった。台湾以外はすべて前年度を上回った。

 

 

(IRUNIVERSE tetsukoFY)

 

 

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