パナソニック 子会社のPASを米ファンドのApolloに売却 先々の上場も視野
パナソニックホールディングスは29日、自動車部品関連事業を手掛ける連結子会社のパナソニックオートモーティブシステムズ(PAS)の株式を米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントのグループに売却すると発表した。
(リリース)
パナソニック ホールディングス株式会社とApolloによる パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社の株式譲渡契約締結 および共同持株会社設立に関するお知らせ
発表資料によると、パナソニックHDはPASの全株をアポロのファンドに売却し、その後に同ファンドの持ち株会社の株式の20%を取得し、アポロと共同で保有するというもの。
リリースによると
PAS は、パナソニックグループのオートモーティブ事業を担う事業会社として設立され、国内外の自動車メーカーに対してTier 1 としてインフォテインメント領域をはじめとする先進技術を提供し、快適で安全・安心な車づくりに貢献してきました。
自動車業界の電動車への急激なシフトとともに、車両のアーキテクチャーが大きく変わる中で、今後、更なる強化が求められるソフトウェア開発や電動化への対応が必要となります。PHD は PAS の長期的な成長を図るため、同事業のノウハウと資金リソースを持ち、事業ビジョンを共有できるパートナーを検討していました。
2023年11月にPHDとApolloがPASの事業に関するパートナーシップについての基本合意を公表して以降、PHDとApollo の両社でPASの最適な成長戦略を検討し、本件取引の合意に至りました。今回のパートナーシップにより、PHDとApolloは、それぞれの持つ経営資源、オートモーティブ業界に関する知見、技術や専門的ノウハウ、グローバルのオートモーティブ関連企業に対する投資経験やネットワークを活用し、PASの更なる成長を目指していきます。
PAS は将来の株式上場の可能性を視野に、急速な進化を遂げるオートモーティブ・エレクトロニクス業界で、トップクラスの競争力と経営体質を備えたリーディングプロバイダーとして、より一層の成長と発展を実現していきます。 なお、PHD は引き続き、経営理念を中心とした価値観を共有するパナソニックグループの一員としてPASを支援し、お互いの企業価値最大化に向けて他グループ各社と共に連携を図っていきます。
(IRUNIVERSE/MIRU)
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