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鉄鋼輸出入実績 2024年2月(速報)及び23暦年 ②輸入 普通鋼・特殊鋼

 2024年3月29日、一般社団法人日本鉄鋼連盟が、2024年2月の鉄鋼輸出入概況を発表した。2024年2月(速報)によれば、全鉄鋼総合計(世界)輸入量は59.3万トン、前年同月(58.6万トン)比1.2 %増と2か月ぶりに増加。

 

 一方、普通鋼鋼材輸入量は38.4万トン、前年同月(37.3万トン)比で3.0 %増と15か月連続で増加となる見通しとなった。

 

 1月(確定)の全鉄鋼総合計(世界)輸入量は63万2,550トン。

 1月(確定)普通鋼鋼材輸入量はは40万239トン。

 

 2024年2月(速報)普通鋼鋼材仕入先別輸入量では、韓国(25.1万トン、前年同月比2.9 %増)が13か月連続の増加、台湾(8.1万トン、同比19.6 %増)は2か月ぶりの増加。一方、中国(4.2万トン、同比26.9 %減)が2か月ぶりの減少の見通し。

 

 2024年1月(確定)普通鋼鋼材仕入先別輸入量では、韓国(26.6万トン、前年同月比19.0 %増)が12か月連続、中国(5.4万トン、同比4.8 %増)が2か月ぶりの増加となった。一方、台湾(7.1万トン、同比1.1 %減)は2か月ぶりに減少した。

 

<全鉄鋼輸入量:暦年推移  図1>

 

 2023暦年の全鉄鋼(総合計)輸入量は、757万4,838トンと、2022暦年(745万5,534トン)比1.6 %増となり、2021暦年(754万トン8,050トン)をも上回った。

 

 仕入れ先別では、韓国が357.7万トンで前年同期比14.4 %増、中国が144.7万トンで前年同期比1.2 %増及び台湾が100.1万トンで前年同期比2.6 %増となり、23暦年の韓国からの輸入量は二桁増と顕著であるが、3か国からの輸入量はともに前年同期比増となった。

 

図1 輸入量暦年推移(全鉄鋼総合計、フェロアロイ及び普通鋼鋼材)

 

<普通鋼輸入量:暦年推移  図2>

 

 2023暦年の普通鋼鋼材輸入量(実績)は、469万8,369トンと、2022暦年(422万8,895トン)比11.1 %増となり、前暦年比では3年連続で増加の見通しとなった。

 

 2023暦年の普通鋼鋼材の仕入れ先別では、韓国が294.6万トンで2022暦年比11.8 %増、中国が79.4万トンで同市22.2 %増、及び台湾が85.5万トンで同比7.5 %増となり、3か国からの輸入量はともに前暦年比増となった。

 

 2022暦年の普通鋼鋼材の仕入れ先別では、台湾(79万5,103トン、前年同月比7.0 %増)が5年ぶり、中国(65万795トン、同29.9 %増)が2年連続の増加だった。一方、韓国(263万4,547トン、前年比3.0 %減)が2年ぶりの減少だった。

 

図2 普通鋼仕入先別輸入量(暦年)推移

 

 その他、普通鋼の輸入量が前暦年比で増加した仕入れ先は、タイ、インドネシア、マレーシア、フランス、ポーランド、トルコ、ブラジルだった。

 

<鉄鋼連盟による輸入概況>

 

<2024年 2月(速報)輸入概況>

 

<総合計輸入量>

・総合計輸入速報(図1総合計:水色棒グラフ)では20242月(速報)の輸入量は59.3万トンでと前月(63.3万トン)比では6.2 %減、前年同月(58.6万トン)比では1.2 %増と2か月ぶりに増加する見通しとなった。

 

・仕入れ先別では、前年同月比では韓国が0.9 %増の29万613トン、台湾が同比20.1 %増の9万3,144トン、一方、中国が同比12 %減9万1,366トンの見通し。

 

 図3に総合計、普通鋼及びフェロアロイの輸入量推移を示す。暦年、年度及び四半期データは、月率換算で表示している。

 

図3 品種別輸入量推移(月率換算)2016年(暦年)~2024年2月(速報)

 

 2023暦年の全鉄鋼輸入量は、757万4,838トンと、2022暦年(745万5,534トン)比1.6 %増となった。2021暦年(754万トン8,050トン)をも上回った。

 

 仕入れ先別では、韓国が357.7万トンで前年同期比14.4 %増、中国が144.7万トンで前年同期比1.2 %増及び台湾が100.1万トンで前年同期比2.6 %増となり、3か国からの輸入量はともに前年同期比増となった。

 

 韓国、中国及び台湾からの月別輸入量推移を表1に示す。

 

 

<普通鋼鋼材輸入量>

 

2月の普通鋼鋼材輸入量(速報)は38.4万トン、前年同月(37.3万トン)比で3.0 %増と15か月連続で増加の見通しとなった。

 

20242月の普通鋼鋼材輸入量(速報)仕入れ先別(図4)では、前年同月比では、韓国は(25.1万トン:茶色折れ線)2.9 %増の13か月連続、台湾は(8.1万トン:うぐいす色棒グラフ)同比19.6 %増の2か月ぶりの増加、一方、中国は(4.2万トン:青棒グラフ)同比26.9 %減と2か月ぶりの減少の見通しとなった。

 

・1月の普通鋼鋼材輸入量(確定)は40万239トン、前年同月(35万6,648トン)比で12.2 %増と14か月連続で増加した。

 

 2023年の普通鋼鋼材の輸入量は増加傾向にあった。2023暦年上半期(1月~6月)の輸入量は225万5,387トン、前年上半期(166万2,929トン)比で二桁増の10.8 %増だった。

 

 結果、2023暦年の普通鋼鋼材輸入量は469万8,369トンとなり、2022暦年の普通鋼鋼材輸入量(422万8,895トン)比で11.1 %増となり、前暦年比では3年連続の増加となった。

 

 2023年度[2022年4月~2024年2月(速報)累計]の普通鋼鋼材輸入量は435万8,170トンとなり、2022年度同期(391万9,068トン)比で11.2 %増の見通しとなった。

 

 2022年度普通鋼鋼材輸入量は431万4,053トンと21年度(415万252トン)比3.9 %増だった。

 

 2023年度[2022年4月~2024年2月(速報)累計]の普通鋼鋼材輸入量は既に2022年度のそれを上回っており、2023年度の普通鋼鋼材輸入量は、2022年度を超えることが確実となった。

 

<普通鋼材輸入量 仕入れ先別>

 

 2024年1月の普通鋼鋼材輸入量(確定)仕入れ先別では、韓国(26.6万トン、前年同月比19.0 %増)が12か月連続、中国(5.4万トン、同4.8 %増)が2か月ぶりの増加。

 一方、台湾(7.1万トン、同1.1 %減)は2か月ぶりの減少となった。

 

 2022暦年の普通鋼鋼材の仕入れ先別では、台湾(79万5,103トン、同7.0 %増)が5年ぶり、中国(65万795トン、同29.9 %増)が2年連続の増加となった。一方、韓国(263万4,547トン、前年比3.0 %減)が2年ぶりに減少した。

 

 2023暦年上半期(確定)では、韓国が141.8万トン(暦年換算:283.7万トン)で前年同期比8.8 %増、中国が36.2万トン(暦年換算:72.5万トン)で前年同期比32.9 %増及び台湾が42.5万トン(暦年換算:85万トン)で前年同期比12.8 %増となり、3か国からの輸入量はともに前年同期比増となった。

 

 2023暦年の普通鋼鋼材輸入量仕入れ先別では、韓国が294.6万トンで前年同期比11.8 %増、中国が79.4万トンで前年同期比22.2 %増、及び台湾が85.5万トンで前年同期比7.5 %増となり、3か国からの輸入量はともに前暦年比増となった。

 

 2022年度の普通鋼鋼材の仕入れ先別では、韓国(267万2,245トン、前年比1.7 %増)が2年ぶり、中国(69万2,575トン、同20.9 %増)が2年連続、台湾(83万5,861トン、同19.0 %増)が4年ぶりに、いずれも増加した。

 

 2023年度[2022年4月~2024年2月(速報)累計]の普通鋼鋼材の仕入先別輸入量は韓国(284万9,875トン、前年同期比13.3 %増)、中国(70万7,454トン、同比14.2 %増)、台湾(80万1,441トン、同比4.1 %増)の見通しとなった。2023年度の3か国からの輸入量は、2022年度を上回ることが確実となった。

 

図4 普通鋼鋼材仕入れ先別輸入量推移(月率換算)2017年(暦年)~2023年12月(速報)

 

 韓国からの輸入量は、12月を除けば、2022年6月から22万トン超え上昇傾向にある。

 特に、熱延・冷延広幅帯鋼及び亜鉛めっき鋼板の増加量が顕著。

 

 輸出税の還付を撤廃直後は増加した中国からの輸入量は2021年10月をピークに減少傾向を示していたが、2022年に入って10月、12月、2023年3月、10月及び11月は7万トンを超えた。8月は、8万トンをも超えた。

 中国も韓国と同様、特に、熱延・冷延広幅帯鋼及び亜鉛めっき鋼板の増加量が顕著。

 

 台湾からの輸入量は2023年5月に2021年4月以来、25か月ぶりに8.4万トンを超えた。その後、2023年10月~12月も8万トンを超え、2月(速報)も8万トン超えの見通しとなった。

 台湾からの輸入では、冷延広幅帯鋼の増加が顕著。

 

 韓国、中国及び台湾からの輸入量を表2に示す

 

 

<2024年1月の鋼材輸入の動向(確定)>

 

 鉄鋼連盟の鉄鋼需給の動き(2024年3月)によると、

・ 1 月の鋼材輸入(普通鋼+特殊鋼)は、前年同月比11.4 %増の44万トンと12か月連続の増加となった。国別では、台湾(7.4 %減・2か月ぶり)が減少したものの、韓国(21.0 %増・12か月連続)、中国 (4.0 %増・2か月ぶり)が増加した。

・ 鋼種別では、普通鋼(12.2%増)が14か月連続、特殊鋼(3.9 %増)が4か月ぶりの増加となった。特殊鋼のうち、ステンレス鋼(6.8 %増・2か月連続)、その他合金鋼(0.3 %増・4 か月ぶり)がともに増加した。

 

 鉄鋼連盟:鉄鋼需給の動き(2024年3月)より、2022年1月から2024年1月迄の普通鋼+特殊鋼の国別推移を図26に示す。

 

 

 

・ 2022 年度の鋼材輸入(普通鋼+特殊鋼)は、前年比2 %増の479.7万トンと2年連続で増加した。月換算値では40万トン。

 

 鉄鋼連盟:鉄鋼需給の動き(2024年3月)より、2024年1までの普通鋼鋼材輸入量(表9)及び特殊鋼鋼材輸入量(表10)を示す。

 

 

 

 

<特殊鋼鋼材輸入量>

 

 特殊鋼鋼材の2023年度2月(速報)の輸入量は4.0万トンと前年同月(3.0万トン)比33.0 %増、前月(3.9万トン)比では1.6 %増の見通しとなった。

 

 2022暦年では、特殊鋼鋼材輸入量は、51万4,853トンと前年同期(57万3,769トン)比10.3%減だった。2022年度では、48万2,740トンと前年同期(55万2,383トン)比12.7 %減であった。

 

 2023暦年上期(1-6月累計)の輸入量は、前年同期(27.4万トン)比20.1%減の21.9万トンとなった。

 2023暦年では44万7,649トンとなり、前暦年(51万4,853)比13.1%減となり前暦年を下回った。

 

 2023年度[2022年4月~2024年2月(速報)累計]の特殊鋼鋼材輸入量は42万611トンと前年同期(43万4,355トン)比5.3 %減となる見通しとなった。

 

 2023年度[2022年4月~2024年2月(速報)累計]の特殊鋼鋼材の仕入先別輸入量は韓国(20万4,447トン、前年同期比22.8 %増)、中国(12万5,420トン、同比23.8 %減)、台湾(6万578トン、同比14.0 %減)の見通しとなった。

 

 韓国、中国及び台湾からの輸入量を表3に示す。

 

 

 

(IRUNIVERSE tetsukoFY)

 

 

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