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週刊バッテリートピックス 「日産が全固体電池工場を公開」「CATL7%の増益」など

 2024年4月14日~21日のバッテリー業界では、日産自動車が建設中の全固体電池工場を公開し、大きな話題を呼んだ。AESCが工場建設規模を拡大するなど経済好調な米国での投資が目立つが、日本国内でも電池生産への意欲が強まっている。中国勢は世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL)が相変わらず堅調な業績を発表した。

 

<国内>

●AESC、米工場への追加投資を再度発表

 

 

 

 中国エンビジョン傘下で車載電池のAESCグループ(本社:横浜市)は4月19日、自社ホームページ上で、「米サウスカロライナ州フローレンス工場を拡張する」と改めて発表した。15億ドルを追加投資して第2工場を建設し、2027年の稼動を目指す。生産した製品は独自動車大手のBMWの米スパータンバーグ工場(サウスカロライナ州)とメキシコ工場に供給する。 

 同社の同工場への追加投資は2023年12月に続き2度目。フローレンス工場への総投資額は31億2100万ドルに達し、生産能力は年間約50ギガワット時(GWh)になる。同社の米国での生産能力は既存のスマーナ工場(テネシー州)、建設中のボーリンググリーン工場(ケンタッキー州)を合わせて年間約90GWhに拡大する計算だ。

 

プレスリリース:関連情報 - AESC (aesc-group.com)

関連記事:北米バッテリーで天国と地獄 AESC工場拡張、Li-Cycleはリストラ 明暗分ける | MIRU (iru-miru.com)

 

●日産、全固体電池の生産ラインを初公開

 

(日産自動車の公表資料から)

 

 日産自動車は4月16日、2028年度の実用化を目指して研究開発を行っている全固体電池のパイロット生産ラインを初公開した。画像は同社ホームページ上でも公表した。

 パイロット生産ラインは横浜工場(神奈川県横浜市神奈川区宝町)内に敷設する。電気自動車(EV)用の全固体電池の実用化に向け、革新的な工法を取り入れながら、様々な生産技術の課題に取り組むとした。

 

プレスリリース: 日産自動車、建設中の全固体電池パイロット生産ラインを公開 (nissannews.com)

 

●日本ガイシ、ハンガリーの変圧器メーカーからNAS電池を受注

 日本ガイシ(本社:名古屋市)は4月15日、自社ホームページ上で、「ハンガリーの変圧器メーカーGanz Transformers and Electric Rotating Machines Ltd.(Ganz)から電力貯蔵用NAS電池を受注した」と発表した。NAS電池は大容量蓄電池の1つで、長時間放電でき太陽光発電のピークシフトに適しているという。

 ハンガリーのエンジニアリング企業Duna Center Therm Uzemi Szolgaltato Kft.を通じて受注した。受注したNAS電池はGanzの生産拠点に設置され、敷地内のメガワット級の太陽光発電設備(PV)と連携し、同拠点の再生可能エネルギー(再エネ)の利用率向上に活用される。

 

プレスリリース: ハンガリーの変圧器メーカー向けにNAS電池を受注 生産拠点の再エネ利用率向上に活用 | ニュース | 日本ガイシ株式会社 (ngk.co.jp)

 

<海外>

●中国CATL、負極活物質で特許申請 ボルボとリサイクル協力も、1-3月期は7%増益

 

 

 車載電池世界最大手の中国の寧徳時代新能源科技(CATL)は4月18日、負極活物質と二次電池、電気デバイスの調整方法についての国際特許を申請した。特許局のデータとして中国メディアが同日伝えた。

 CATLを巡っては、4月16日に独ボルボ・カーと電池のリサイクルに関する覚書に署名したとも伝わった。

 CATLが4月16日に深圳証券取引所で発表した2024年1~3月期決算は、純利益が前年同期比7%増の105億1000万元、売上高が10%減の797億7000万元と減収増益だった。

 

●米国、太陽光パネルで中国などからの輸入免税撤回か 韓国企業の太陽電池投資への見返りで

 ロイター通信は4月17日、「バイデン米政権が中国などからの太陽光パネル製品の輸入に対する関税免除措置を撤回する見通しだ」との消息筋の情報を伝えた。撤回時期は未定という。

 報道によると、米国に工場を設置している韓国財閥ハンファのソーラー部門であるQセルズが2月に米通商代表部(USTR)に対して申し立てていた撤回要請を承認する見通しだ。Qセルズはかねて、米国での太陽電池製造拠点の拡大に25億ドルを投じると表明していた。

 

●独BASF、電池リサイクル用の金属精錬の新工場が稼働

 

 

 ドイツ化学大手BASFは4月16日、自社ホームページ上で、「電池リサイクル用の金属精錬の新工場を稼働した」と発表した。

 発表によると、工場はドイツのシュワルツハイデに建設し、使用済みリチウムイオン電池や電池製造スクラップからリチウム、ニッケル、コバルト、マンガン、銅を抽出する。同社がすでに所有する正極活物質工場と、2024年後半に操業開始予定のブラックマス生産用のバッテリーリサイクル工場を補完する役割を果たす、BASFは、欧州初となる電池材料生産と電池リサイクルのセンターの建設を目指している。

 

プレスリリース(英語): Recovering valuable metals in Schwarzheide: BASF has started prototype metal refinery for battery recycling

 

 

(IR Universe Kure)

              

 

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