BHP、アングロアメリカンへの買収打診を正式発表 6兆円で、アングロ側からは反発も
豪資源大手BHPは4月26日までに自社ホームページ上で、英同業のアングロアメリカンに対して買収を打診したと発表した。提案額は総額311億ポンド(約388億ドル、約6兆円)。
プレスリリース(英語): BHP Anglo American
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■市場価格より3割高い金額で買収打診
提案額は、英市場に上場するアングロアメリカンの普通株1株当たり約25.08ポンドに、上場子会社であるアングロアメリカン・プラチナムとびクンバ鉄鉱石の株式を含めたもの。プラチナムとクンバに関しては買収に伴う分離を条件とする。提案価格は市場価格に対し3割増しの水準。打診は4月16日になされ、法的拘束力を持たない。
打診についてはアングロアメリカン側が4月25日に認め、米ブルームバーグ通信が事前に報じていた。
■「銅がすべて」に「日和見的」と反発
BHPは買収計画について「長期的な経営基盤強化と株主への還元につながる。アングロアメリカンの世界クラスの銅資産を通じて、BHPの将来を見据えたコモディティへのエクスポージャーを増加させることができる」と説明した。
BHPの行動は脱炭素の流れを受けた銅需要に対応したもので、「銅がすべて」(4月26日のmining.com報道)であるようだ。
しかし、それだけにダイヤモンドを含む多角的な資源経営を行うアングロ側からは反発もあり、mining.comはBHPの打診を「日和見的だ」と批判するアングロの株主の声を伝えた。4月26日のロイター通信も「アングロ側の経営陣はBHPの打診をさほど魅力的に考えていない」との関係者の話を報じ、買収提案が実現するかは未知数となっている。
(IR Universe Kure)
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