新着情報

2025/06/17   Japan Dro...
2025/06/17   日本国内ケーブルP...
2025/06/17   日本国内ケーブルP...
2025/06/17   国内伸銅品PSI実...
2025/06/17   国内電気銅PSI ...
2025/06/17   ハフニウム輸入Re...
2025/06/17   二次電池輸出入Re...
2025/06/17   産業用ロボット輸出...
2025/06/17   環境省 循環経済移...
2025/06/17   2025年4月アル...
2025/06/17   日本製鉄: USス...
2025/06/17   MARKET TA...
2025/06/17   脱炭素の部屋#22...
2025/06/16   東京製鐵 2025...
2025/06/16   中国の研究者、塩湖...
2025/06/16   2025年1-3月...
2025/06/16   東邦亜鉛、豪Abr...
2025/06/16   動き出す「金属盗対...
2025/06/16   中国経済、5月は不...
2025/06/16   三菱ケミカル 三菱...

バナジウム市場近況2024#3 やや持ち直す 中国需要に明るい兆し、本格反発はまだ

 2024年5月上旬までのバナジウム価格はやや持ち直している。五酸化バナジウム、鉄鋼向けのフェロパバナジウムはともに4月下旬に底を打ち、5月に入ってからは小幅に上昇している。中国需要に明るい兆しが見えてきたことが背景にあるが、本格反発と言うには心もとない。

 

過去3か月間の五酸化バナジウム価格の推移(V205 fob China)($/lb Vo205)

 

 五酸化バナジウムは4月25日に仲値$4.735/lbと、節目の$5を割り込み、2016年末以来8年近くぶりの安値を付けた。5月に入り$4.915に戻しているが、なお$5を下回る水準で取引されている。

 バナジウムは生産・消費ともに中国の比重が大きい。中国の5月のメーデー(労働節)大型連休前に持ち直した格好になるが、Ferroalloynetによると、「(取引先である)合金工場の稼働率は低く、連休前から取引のペースは鈍化している」のが現状で、価格は持ち直しても取引は少なかったようだ。

 

 

過去3か月間のフェロバナジウム価格の推移(V78%min US$/kg EU)($/kg)

 

 鉄鋼向けのフェロバナジウムも4月半ばから下旬は仲値$26/kgでの低空飛行が続いた。5月に入り$26.25と小幅に上げたものの、4月上旬の水準である$26.75に届いていない。中長期で見ても2023年末以来の低価格が続いており、2024年に入ってから反発できなかったことになる。

 Ferroalloynetは「中国の製鉄所の一部が入札を開始したが、川下の需要の弱さは変わっていない」と指摘した。

 

 

Topics

4月25日

 Ferroalloynetが4月25日に中国税関のデータから算出したところによると、2024年1-3月期の中国の五酸化バナジウムの輸入量は約1040トンで、輸出(798トン)を上回り、純輸入国となった。中国は2019年まではバナジウムの輸出国だった。

 近年は、特にロシア産の安いバナジウムの輸入が増えているという。

 

中国のロシア産バナジウム輸入の推移

(出所:Ferroalloynet)

 

4月23日

 

 

 南アフリカのバナジウム生産企業であるブッシュベルト・ミネラルズが4月23日に発表した2024年1-3月期のバナジウム生産量は498mtVと記録的な多さだった。特に3月に200mtVと大幅に増えた。

 ブッシュベルトは世界の主要なバナジウム加工施設のうち2つを所有するバナジウム大手。ロンドン株式市場の新興企業向け市場であるAIM市場に上場している。

 

プレスリリース:polaris.brighterir.com/public/bushveld_minerals/news/rns/story/w6351gw

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

関連記事

関連記事をもっと見る