ADEKA他「硫⻩系電池事業創出研究会」設立大会を開催
〜硫⻩系電池の事業創出を見据えた企業共創の場として早期実用化を推進〜
国立研究開発法人産業技術総合研究所(理事⻑:石村 和彦、本部:東京都千代田区)と、株式会社ADEKA(代表取締役社⻑兼社⻑執行役員:城詰 秀尊、本社:東京都荒川区)、住友ゴム工業株式会社(代表取締役社⻑:山本 悟、本社:兵庫県神戶市)、地方独立行政法人大阪産業技術研究所(理 事⻑:小林 哲彦、本部:大阪府和泉市)は、同4者が参画し設立した「硫⻩系電池事業創出研究会」の設立大会を開催したと発表した。
設立大会では、会⻑ならびに幹事団体からの挨拶と本研究会の設立趣意の説明が行われた。電池産業に携わる企業や研究機関などから満員の 50 名が参加し、次世代電池における硫⻩系電池の期待の高さが感じられると発表。
「硫⻩系電池事業創出研究会」では、今後も定期的に講演会や見学会等を開催予定。設立の趣意である“事業創出の観点からオープンに議論する共創の場”の提供と、研究開発の活性化を通じて、我が国における次世代硫⻩系電池の早期実用化、ならびに SDGs の達成に貢献していくとした。
「硫⻩系電池事業創出研究会」設立大会概要
開催日;2024年4月11日(木)
場所;グランフロント大阪
主催;硫⻩系電池事業創出研究会、国立研究開発法人産業技術総合研究所 関⻄センター
補足:「硫⻩系電池事業創出研究会」について
硫⻩系電池は次世代電池の一つと目され、海外では大型投資やパイロットラインでの開発が進んでいる。一方で日本では、学術研究が比較的盛んであり材料開発に関してはいくつかの優れた硫⻩系活物質材料が見出されているものの、社会実装に向けた取り組みは極めて少ない状況。
このような現況のなか、事業創出の観点から企業がオープンに議論できる共創の場づくりを目的に、「硫⻩系電池事業創出研究会」が設立された。
参画機関・企業は、従前から次世代二次電池の実用化に向けた取り組みを進めており、産業技術総合研究所は、硫⻩系二次電池をはじめとする次世代二次電池および素材の実装について産官学連携のもと研究開発を、ADEKAと住友ゴム工業は、各社の知見を活かしリチウムー硫⻩電池の重要部材 である硫⻩系正極活物質の技術開発を進めている。
また、大阪産業技術研究所は、二次電池に関連す る様々な産業分野における技術支援を行っています。当研究会では、様々な機関・企業との連携を通じ て、日本における硫⻩系二次電池の早期実用化を加速させる考え。
硫⻩系電池に関わるプレイヤーの増加はもとより、硫⻩系電池が定置用や車載用、次世代飛行体用電源等の様々なシーンで実装され、持続可能な社会に貢献するべく、取り組みを推進していく。
設立日;2024年4月1日(月)
参画;国立研究開発法人産業技術総合研究所、株式会社ADEKA、住友ゴム工業株式会社、地方独立行政法人大阪産業技術研究所
役員
会⻑ 辰⺒ 国昭(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
幹事 妹尾 博(国立研究開発法人産業技術総合研究所) * 代表幹事、撹上 健二(株式会社ADEKA)、久保達也(住友ゴム工業株式会社)、⻫藤 誠(地方独立行政法人大阪産業技術研究所)
「第 2 回研究会のご案内」8/29(木)13:30 産業技術総合研究所 関⻄センター 申込みフォーム
https://www.aist.go.jp/kansai/ja/news/e20240829.html
(IR universe rr)
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