24年銅スクラップ市況⑤ 調整色でついに下落―― 中華系の高値疲れが背景に!?資金ショートの声も
2024/06/14 18:31
史上最高値水準にあった銅スクラップ市況は調整色が出て一段値を下げた。14日現在1号ピカ線で5月下旬の高値から80円値を消して、1キロ1,490円の水準にある。指標となるLME相場(現物)が5月下旬にピークアウトして一時9,500ドル台まで押し戻される展開となり、高値相場をけん引してきたもう一つの要因である中華系の買いも高値疲れで鈍ったからだ。ただ、ここにきてLME相場に下げ渋り傾向がみえるほか、下げた水準で買いが入る(中華系による)押し目買い現象も出ており、発生薄の続く需給状況を考え合わせると、一気に相場の足元が崩れる気配はない。
関連記事
- 2025/07/04 日立建機、ザンビアの部品再生工場を拡張 投資金額は約25億円
- 2025/07/04 7月の世界経済 「運命の9日」で一変か 野村・高島氏 関税延長なら経済にプラス
- 2025/07/03 揺れる非鉄金属スクラップ問屋経営のいま6 持ちつ持たれつの日中問屋関係ー国内資源循環に貢献する中華系
- 2025/07/03 鉄鋼・非鉄関連会社の決算発表予日定一覧 :いつもより1週間程度早い
- 2025/07/03 豪州からの風#41 来年は金が輸出額3位との予想 政府発行「資源・エネルギー季刊誌」より
- 2025/07/03 青銅条輸出レポート#32 2025年1-5月輸出量 3年ぶりに減少
- 2025/07/02 ペルー、銅の輸送が混乱か 違法採掘者が道路封鎖、軋轢絶えず 外電報道
- 2025/07/02 6月の銅の概況及び7月の見通し 橋本アルミ(株) 橋本健一郎
- 2025/07/02 銅板輸出Report #69 米国のAI関連データセンター向け輸出急増
- 2025/07/02 銅条輸出Report#57 2025年台湾向け急増するも5月に一服