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週刊バッテリートピックス 「パワーエックス新工場」「英でゼリー電池開発」など

 2024年7月16日~7月19日のバッテリー業界では、国内外のスタートアップの意欲的な動きが目立った。パワーエックスが新工場を試運転し、エネコートは順調な資金調達を進めた。英ケンブリッジ大は「ゼリー電池」を開発。一方でスズキが長期の事業計画を発表。海外勢では中露の電池分野での接近を感じさせる報道もあった。

 

<国内>

●パワーエックス、水冷式電池モジュール工場を試運転 気候関連団体にも加盟

 

 

 大型蓄電池の製造・販売を手掛けるスタートアップであるパワーエックス(東京都港区)は7月19日、自社ホームページ上で、「水冷式電池モジュール製造ラインの試験稼働を開始した」と発表した。リン酸鉄リチウムイオン電池セルを使用し、冷却に水冷方式を用いて高出力のモジュールを製造する。

 

プレスリリース: 自社工場にて水冷式電池モジュール生産ラインを試験稼働 - Newsroom - 株式会社パワーエックス (power-x.jp)

 

 同社は7月16日には「持続可能な脱炭素社会の実現を目指す企業グループ『日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)』に加盟した」と発表していた。

 

関連記事:大型蓄電池のパワーエックス、日本気候リーダーズ・パートナーシップ加盟 | MIRU (iru-miru.com)

プレスリリース:「日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)」へ加盟 - Newsroom - 株式会社パワーエックス (power-x.jp)

 

●ペロブスカイト太陽電池のエネコート、55億円調達 西松建設など出資

 

 

 ペロブスカイト太陽電池を開発する京都大学発スタートアップのエネコートテクノロジーズ(本社 : 京都府)は7月18日、自社ホームページ上で、第三者割当増資により総額 55 億円を調達したと発表した。トヨタ傘下のファンドがリード投資家となり、京都大学イノベーションキャピタルや西松建設などが参加した。今回の増資により、累計調達額は 80 億円を超えたとしている。

 

プレスリリース::<8347836C8352815B83678365834E836D838D8357815B83595F32303234303731388376838C8358838A838A815B83582E706466> (enecoat.com)

 

 西松建設も同日、自社ホームページ上で、エネコートに出資したと発表した。出資額は明らかにしなかった。

 

プレスリリース:次世代太陽電池を開発する エネコートテクノロジーズ に出資 | 西松建設株式会社 (nishimatsu.co.jp)

 

●メタルワン、伊変圧器用コアメーカーを子会社化

 

 

 メタルワン(本社:東京都千代田区)は7月18日、自社ホームページ上で、イタリアの変圧器用コア製造販売会社の LAGOR S.r.l(ラゴア)を7月16日に子会社化したと発表した。持ち株比率や決算への影響などは明らかにしていない。

 

関連記事:メタルワン、イタリアの変圧器用コア製造販売会社を子会社化 | MIRU (iru-miru.com)

プレスリリース: 20240718.pdf (mtlo.co.jp)

 

●スズキ、EVは小型車に注力 長期技術戦略

 スズキは7月17日、長期の技術戦略を発表した。EVに関して小型車・軽自動車向けを主力にし、「小さく効率が良い電動ユニット、小さく軽い電池など『小・少・軽・短・美』を体現し、エネルギーを 極少化した電動車」を開発する。また、エネルギー極少化によるサーキュラーエコノミー(循環型経済) 実現に向け「リサイクルや再利用を前提にした分解しやすい製品設計」を行う。

 

プレスリリース:スズキ、10年先を見据えた技術戦略を発表|スズキ (suzuki.co.jp)

 

●ヤンマーエネ、水素燃料電池発電システムの新製品を発売へ 9月から

 

 

 ヤンマーホールディングス傘下のヤンマーエネルギーシステム(ヤンマーES)は7月16日、自社ホームページ上で、水素燃料電池発電システムの新製品を発表した。9月12日から受注を受け付ける。

 商品名は「HP35FA1Z」で、発電出力は35キロワット(kW)。運転時に二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスや窒素酸化物(NOx)などの大気汚染物質を排出しないという特長がある。同社は銅製品を「下水道展’24東京」(7月30日~8月2日、東京ビッグサイト)で実機展示する。

 

プレスリリース:発電時に温室効果ガスを排出しないコンパクトな水素燃料電池発電システムを商品化|2024年|ニュース|エネルギー|ヤンマー (yanmar.com)

 

<海外>

●露ノルニッケル、中国に電池用ニッケル工場建設か 合弁交渉中、外電

 ロイター通信は7月18日、「ロシア金属生産大手ノルニッケルが複数の中国電池企業と、ロシアのニッケル中間製品から電池用ニッケルを生産する合弁工場を中国に建設する件を交渉している」との複数の消息筋の話を伝えた。交渉相手には中国電池素材の中偉新材料(CNGR)や車載電池で世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL)の子会社が含まれるという。

 

●英ケンブリッジ大、「ゼリー電池」を開発

 

ぐにゃぐにゃのゼリー電池

(出所:ケンブリッジ大ホームページ)

 

 英ケンブリッジ大は7月17日、ホームページ上で、「同大の研究チームが伸縮性のあるゼリー状の電池を開発した」と発表した。水分60%以上のハイドロゲルで構成されており、ハイドロゲルの成分は調整可能。人体の組織の成分を模倣することもでき、医療分野やウェアラブルデバイスでの応用が期待される。

 

プレスリリース:Soft, stretchy ‘jelly batteries’ inspired by electric eels | University of Cambridge

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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