タレントの村重杏奈さんが板金や貴金属加工など“ものづくり”を応援
貴金属の匠らが制作した神輿と意気込みを語る村重さん
東京都は2~4日にかけて、東京都千代田区の東京国際フォーラムで「ものづくり・匠の技の祭典2024」を開催している。初日のオープニングセレモニーには、小池百合子東京都知事のほか、イベントサポートを担うタレントの村重杏奈さんが応援に駆け付け、板金や貴金属加工、彫金などを含めた“匠の技術”に対しエールを送った。
小池知事は、国内外の自然災害やエネルギー危機、経済情勢などに言及し、「厳しい局面に立たされているが、それを乗り越えていくための力は日本や東京が築いてきた“ものづくり”にあると確信している」と強調した。また、会場に訪れた大勢の来場者に感謝の意を示したうえで、「日本の文化や生活を支え
てきた衣・食・住・工の伝統的な技や最先端の技術を目の当たりにしてほしい」と呼びかけた。
その後には、同祭典を盛り上げるために特別に用意された「匠の神輿」が披露された。3つの職種の匠が共同で創り上げた神輿の最上部に堂々と留まる大鳥と四方の隅の小鳥は東京貴金属技能士会に所属する現代の名工3人が制作を担当した。
セレモニーの最後には同イベントのサポーターの一人である村重さんも登壇し、「ものづくりをされる方の魂をしっかり受け取れるように頑張りたい」と意気込みを語った。村重さんは同日に行われた和裁の匠とのスペシャルステージ「和裁の神髄、着物を縫うには運針だ!」にも参加し、イベントに花を添えた。
同祭典は伝統的な匠の技やものづくりの技能・技術の魅力を一般消費者に対し発信するもの。金属業界をはじめ、建築や衣類、食など多彩な分野から匠が集結し、現代のライフスタイルを格上げする「伝統と革新」の技の数々を披露した。また、体験プログラムも多数用意されており、初日は平日にも関わらず大勢の来場者で賑わった。
東京都板金鉱業組合と東京都建築板金技能士会は日々の暮らしを彩る「住」のエリアで出展。金属の属性や延性を生かした各種作品の製作実演や販売を行ったほか、現代でもその技術が重宝されている「建築板金」の魅力を訴求した。銅板一枚から折り鶴を作り出す匠の手元は多くの来場者を惹きつけていた。銅製ホイッスルやレリーフの製作体験も盛況だった。
3日にはモデル兼女優の鈴木ゆうかさん、4日にはお笑い芸人のなかやまきんに君がステージイベントに参加する予定だ。休日ということもあり、初日以上の盛り上がりが予想される。
(IRuniverse K.Kuribara)
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