24年銅スクラップ市況⑧ ボックス圏相場色強める LME・為替見合いの展開に
2024/08/30 17:57
7月上旬から大きな調整場面にあった銅スクラップ市況は8月中旬に底入れを確認し反発した後、足元、一転してボックス圏相場色を強めている。30日現在、1号ピカ線で、7月下旬比35円安の1キロ1,315円の水準にある。発生薄と、1トン9,000ドルの大台を回復した指標のLME相場(現物)を支えに、とりあえず新たな均衡点を見出した形だ。ただ、高値掴みの在庫の損切りを回避したい問屋筋の在庫持ち越し作戦が、それを演出している側面もみえ、銅スクラップ市況は実需の盛り上がりを欠いて目先、LME相場と為替見合いの神経質な相場展開が続きそう。
関連記事
- 2025/06/16 LME Weekly 2025年6月9日-13日 米中貿易交渉の進展期待も中東情勢緊迫化でCu Ni下落、Al続伸
- 2025/06/15 非鉄各社26/3期新前提とのギャップについて(6/13時点)
- 2025/06/15 LMEの現物と先物の鞘(6/13)
- 2025/06/13 アルコニックス、埼玉にリサイクル施設用地2万平方メートルを取得
- 2025/06/13 SHFE軟調などでLME亜鉛続落、国内建値6円引き下げ、433円に
- 2025/06/12 三井金属グループの日比共同製錬玉野製錬所、The Copper Mark認証を取得
- 2025/06/12 利益確定売りなどでLME銅は続落、国内銅建値10円引き下げの1,450円に
- 2025/06/12 2025年1-3月のインド銅スクラップ輸出入概況 輸入は前年比45%へ
- 2025/06/11 銅合金、引き合い強まる造船セクター――地政学リスク・脱炭素などが背景に!?
- 2025/06/10 三井金属、社長らが報酬自主返納――子会社の検査を巡る不適切行為で