24年銅スクラップ市況⑧ ボックス圏相場色強める LME・為替見合いの展開に
2024/08/30 17:57
7月上旬から大きな調整場面にあった銅スクラップ市況は8月中旬に底入れを確認し反発した後、足元、一転してボックス圏相場色を強めている。30日現在、1号ピカ線で、7月下旬比35円安の1キロ1,315円の水準にある。発生薄と、1トン9,000ドルの大台を回復した指標のLME相場(現物)を支えに、とりあえず新たな均衡点を見出した形だ。ただ、高値掴みの在庫の損切りを回避したい問屋筋の在庫持ち越し作戦が、それを演出している側面もみえ、銅スクラップ市況は実需の盛り上がりを欠いて目先、LME相場と為替見合いの神経質な相場展開が続きそう。
関連記事
- 2025/08/05 黄銅条輸出Report#27 2025年前半輸出量昨年並み 中国向け減少もタイ向けが支える
- 2025/08/05 50%関税でLME銅軟調、円高急伸で国内銅建値20円引き下げの1,470円に
- 2025/08/04 三菱マテリアル、堺工場と三宝製作所を来年にも統合
- 2025/08/04 三菱マテリアル、小名浜での銅精鉱処理縮小へ
- 2025/08/04 7月の銅の概況及び8月の見通し 橋本アルミ(株) 橋本健一郎
- 2025/08/04 銅板輸出Report #70 2025年前半3年連続の減少 ただ年後半に向けて回復の兆し
- 2025/08/04 日本の銅箔輸出Report #60 2025年前半輸出量2年連続の増加
- 2025/08/04 銅条輸出Report#58 2025年前半2年連続の増加 ただ2021年22年と比べて物足りない
- 2025/08/04 精製銅輸出Report #72 2025年前半 輸出量昨年を下回る 中国向け減速が響く
- 2025/08/04 LME Weekly 2025年7月28日-8月1日 全面安、50%関税で軟化の銅に連れる