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UACJと東工大、アルミ展伸材の量産に向け縦型高速双ロール鋳造実験機を導入――NEDO助成事業

 UACJは11日、東京工業大学と取り組んでいる国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のアルミ素材高度資源循環システム構築事業「資源循環型社会構築に向けたアルミニウム資源のアップグレードリサイクル技術開発プロジェクト」において、「縦型高速双ロール鋳造実験機」が完成し、UACJのR&Dセンターに設置を終えたと発表した。アルミの量産化を目指した鋳造技術としては、世界初の取り組みになるという。

 

 今回開発した鋳造実験機は従来の横型双ロール鋳造機と比べ、溶湯とロールの接触面が長いことや、熱伝導性が高いロールを採用したことなどにより、アルミ溶湯の冷却速度と鋳造速度はほぼ数十倍に向上したという。その特性により、急速な凝固プロセスが構築され、アルミ合金の溶湯に混入した不純物による晶出物(母相のアルミとは異なる化合物)の微細化および分散化が可能になり、より多くのアルミリサイクル材を用いた展伸材の製造が実現できたという。

 

 これまで、アルミ溶湯に鉄(Fe)やシリコン(Si)などの不純物が混入すると、材料の特性が低下してしまうため、アルミ展伸材の原料にリサイクル材を使用することには技術的な課題があった。今回開発した技術を用いることで、不純物の許容量を大幅に増やすことができ、大量のリサイクル材を使うことが可能になるという。

 

(IRuniverse G・Mochizuki)

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