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鉄鋼輸出入実績 2024暦年上期 ①輸出  全鉄鋼ベース概況

2024暦年上半期の全鉄鋼輸出数量は1,570.1万トン、2023暦年上半期(1,661.7万トン)比5.5%減となった。

 

2024年8月30日、一般社団法人日本鉄鋼連盟が、2024年7月の鉄鋼輸出入実績概況を発表した。2024年7月の鉄鋼輸出実績(全鉄鋼ベース)は289.8万トン、前年同月比で4.3 %増と、6か月ぶりに増加した。普通鋼鋼材輸出量が197.4万トン、前年同月比で3.0 %増、6か月ぶりに増加したことによる。

 

一方、輸出平均単価(速報)は、全鉄鋼ベースで969ドルと4か月連続の低下となった。

 

 

7月の鉄鋼輸出はEU向けが増加したものの、今後下期は通商措置の影響でEU向けの減速は必至とみられている。

 

6月の品種別鉄鋼輸出において、熱延コイル輸出ではインド向けが14万トンを超え、2か月連続で月間100万トン台に達した。しかし、インド向けも総選挙後の需要停滞やモンスーンによる不需要期入りで高水準が続くか未知数の状況にある。事実、熱延コイルの輸出量は7月も100万トン台に達したものの、インド向けは減少した。

 

以上のことを背景に、上半期の実績を整理してみることとした。

 

2024暦年上半期の全鉄鋼輸出数量は1,570.1万トン、2023暦年上半期(1,661.7万トン)比5.5%減となった。

 

 

 

 

鉄鋼連盟の2024年8月鉄鋼需給の動き[ 表12:鉄鋼総括表]を下記に示す。

2022暦年の全鉄鋼輸出数量は3,230万2,968トン、金額は円ベースで5兆698億円だった。

 

2023暦年の全鉄鋼輸出量は3,268万9,509トンと、2022暦年(3,230万2,968トン)比1.2 %増と上回ったものの、金額ベースでは5兆を下回る約4兆8,401億円となり、2022暦年(5兆698億円)を下回る結果だった。

 

2024暦年上半期実績を基にすると、2024暦年換算は3,140.2万トンとなり、金額ベースでは4兆7,776億円となる。数量及び金額は共に2023暦年を下回る見通しとなった。

 

2024暦年上半期の為替(四半期平均)は146.40ドル~154.64ドル、一方、2023暦年上半期は132.51ドル~135.70ドルだった。

 

鉄鋼連盟の2024年8月鉄鋼需給の動き[ 図31:全鉄鋼輸出・平均単価推移]を下記に示す。

2024暦年上半期の平均単価(四半期平均)は1,025.2ドル~990.4ドル、一方、2023暦年上半期は1,084ドルだった。

 

図1に総合計(全鉄鋼)・半製品・熱延広幅帯鋼の輸出数量及・金額(億円)暦年推移を示す。

2024暦年(換算)は、2024暦年上半期実績値より換算したものである。

輸出数量及び金額ともに、2023暦年をやや下回る見通し。

 

総合計では、コロナ禍の2020暦年を下回る予想となる。

 

図1 全鉄鋼・半製品・熱延広幅帯鋼の輸出量及び金額(円ベース)の推移

(一般社団法人 日本鉄鋼連盟 鉄鋼統計要覧及び鉄鋼需給の動きより)

 

 

業界情報によれば、

 

 2024年4月29日、欧州鉄鋼協会(ユーロフェル)は、EU加盟27か国の2024年における鋼材見掛け消費量を1億3千万トンの見通しとした。2月時点の見通しから更に700万トンもの大幅な下方修正となった。コロナ禍の2020年の1億2,900万トンとほぼ同量を見込んでいる。2023年の鋼材見掛け消費も2月時点の見込みから300万トン下振れし、1億2,600万トンへと20年を下回る水準に修正した。

 

  EUにおける輸入鋼材の市場シェアは23年には27 %に達したが、トルコ、インド、ベトナム材などが増加していることから、日本からのEU向け輸出量にも、影響が出ているようだ。

 

鉄鋼連盟の2024年8月鉄鋼需給の動き[ 図29:全鉄鋼仕向け先別輸出推移]を下記に示す。

 

鉄鋼連盟の2023年8月鉄鋼需給の動き[ 図29:全鉄鋼仕向け先別輸出推移]を下記に示す。

 

(IRUNIVERSE tetsukoFY)

 

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