アルミ合金&スクラップ市場近況2024#19 国産ADC続落――原料高・製品安の色鮮明に
2024/10/01 18:04
国内アルミ合金とアルミスクラップ市況は再び、「原料高・製品安」のまだら模様を鮮明にし始めた。指標となるLME相場が9月中旬以降1トン2,500ドル前後の高値圏に水準を切り上げ、足元では2,600ドル台乗せを果たしたことで、発生薄の続く原料のスクラップは実需の支えを欠きながらも強含みで推移。一方、製品の合金には盛り上がりを欠く需要動向がストレートに反映され下押し圧力が掛かっているためだ。1日現在、国産ADCは9月中旬比5円安の1キロ375‐385円の水準で推移、同比で5‐10円程度底上げされたスクラップと明暗を分けている。円高傾向で割安感が出ている中国産ADCをはじめとする輸入塊の圧迫もあり、目先「原料高・製品安」色を引きずった形での相場展開がなお予想される。
関連記事
- 2025/05/02 2025年4月LMEアルミ&NSP相場推移 米相互関税と中国報復が痛手、4カ月ぶり大幅反落
- 2025/05/01 米ウクライナ、資源協定を締結 復興基金を共同設立、米財務省が発表
- 2025/04/30 大紀アルミ:25/3期は、特別損失の計上へ
- 2025/04/30 第5回CEシンポジウム in NAGOYA講演詳報1 ――中部経産局、栗田、ケミカルリサイクル
- 2025/04/30 ノベリス、蔚山アルミリサイクルセンターを開設
- 2025/04/30 【貿易統計/日本】 2025年3月のアルミ灰輸出入統計
- 2025/04/30 25年4月の国内アルミ二次合金生産は前年同月比1%減の59,692トン24年度通期も前年比減
- 2025/04/30 2025年3月の韓国アルミ合金輸出入概況 3月の輸入は21,743トン
- 2025/04/28 【貿易統計/日本】 2025年3月の日本のアルミ再生塊輸出入統計
- 2025/04/28 【貿易統計/日本】2025年3月のアルミ缶スクラップ輸出統計