TOYO タイにてエタノール由来バイオエチレン製造設備の基本設計業務受注
~Lummus社とBraskem社がライセンスを持つバイオエチレン製造方法 EtE EverGreen™ がブラジル国外で初の適用~
東洋エンジニアリング株式会社(取締役社長 細井 栄治、以下TOYO)は、10月16日、ブラジルのBraskem S.A. (ブラスケム、代表取締役社長 Roberto Bischoff)とタイのSCG Chemicals Public Company Limited (SCGケミカルズ、代表取締役社長 Sakchai Patiparnpreechavud)によって2023年8月に設立された合弁会社である Braskem Siam Company Limited (ブラスケム・サイアム) から、エタノール由来のバイオエチレン製造設備の基本設計業務(FEED)を受注したと発表した。このFEED は、プロジェクトの最終投資決定(FID)に関わる重要なステップとなる。
最終製品である I’m green™バイオポリエチレン は、化石原料 (石油由来のナフサなど) からではなく、サトウキビ由来のエタノールなどの再生可能な原料から製造される。この製造方法は、Lummus社とBraskem社がライセンスを持つEtE EverGreen™が適用されており、CO₂を大気中から回収することにより、最終プラスチック製品のカーボンフットプリント(CFP)*を大幅に削減する。バイオエチレンは、プラスチックの一種であるポリオレフィン製造の主要な原料として、食品包装、家庭用品、おもちゃなど、サステナブルなプラスチック製品の製造を可能する。 バイオベースの製品を選択することで、製造会社はネットゼロの目標に向かって前進することができ、循環型経済の成長に貢献する。そのため、このバイオエチレン製造設備は、さまざまなプラスチック消費材の脱炭素化に大きく貢献することが期待される。
今回のFEED受注は、TOYOのタイにおけるエチレンプラントを含むプラント建設の豊富な経験が評価されたもの。TOYOは両社の石油化学分野の成長を牽引するとともに、成長著しい東南アジア市場の発展に貢献していく。
*製品・サービスの原材料調達から廃棄・リサイクルまでのライフサイクルを通じて排出される温室効果ガスの総排出量(CO₂換算値)
Braskem社について
Braskemは、約9,000人の従業員を擁しており、グローバルな視点から、プラスチック等の化学製品におけるサステナブルソリューションを提供することにより、循環型経済を推進している。日々イノベーションを続ける企業DNAを持つBraskemは、食品包装、建設、製造、自動車、農業、保健衛生など、多種多様な産業向けに40の拠点から、70か国以上へ各種化学製品を提供している。
SCGC社について
SCGCは、ESGと循環型経済の実現に向けてASEAN経済を推進し、生活の質を向上させるべく「Innovation That's Real」を掲げている。ベトナム、インドネシア、タイに戦略拠点を持ち、ASEANを代表する総合石油化学企業です。ASEANを中心にグローバルなサプライチェーンを保有し、オレフィンなどの上流製品からポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの下流製品まで一貫して手がけている。
SCGCは、持続可能な環境を維持し続け、インフラストラクチャー、消耗品包装、自動車、健康と福祉、エネルギーソリューション等におけるHigh Value Assetの開発を推進している。
https://www.scgchemicals.com
調印式での写真
左から4番目、Braskem 社 Bischoff 代表取締役社長、左から5番目、 SCGC社 Sakchai 代表取締役社長、 左から6番目、 TOYO 永松会長
(IR universe rr)
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