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台湾半導体TSMC、7-9月期は最高益 蘭ASMLは見通し下方修正、AI向けで明暗

 半導体の世界的大手2社の2024年7-9月期決算は明暗が分かれた。半導体受託製造(ファウンドリー)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は四半期ベースで過去最高を記録した。一方、同業のオランダASMLは2025年の売上高見通しを下方修正。生成AI(人工知能)向けに振り向ける比率の多さで明暗が鮮明化している。

 

■TSMC、7ナノ以下の先端品が売上高の7割

 TSMCが10月17日午後に発表した7-9月期決算は、売上高が前年同期比39.0%増の7596億台湾ドル(約3兆5000億円)、純利益は54.2%増の3252億台湾ドルと、3四半期連続の増収増益となり、売上高・純利益がともに四半期ベースで過去最高となった。

 回路線幅7ナノメートル以下の先端製品の売上高が全体の7割弱を占めた。TSMCは最先端製品では他社の追随を許さず、AI向けに圧倒的な強みを誇る。期間中には、主要取引先である米アップルのiPhone新製品も発売になった。

 

TSMC7-9月期決算概要

(出所:TSMC決算資料)

プレスリリース:TSMC Reports Third Quarter EPS of NT$12.54

 

■ASML、新規受注が半減

 一方、蘭ASMLが10月15日に発表した7-9月期決算も売上高が前年同期比20%増の74億ユーロ、純利益が32%増の20億ユーロと増収増益だった。

 しかし、同期は新規受注が26億ユーロと前年同期の55億ユーロから半減した。同社は2025年の売上高見通しを下方修正し、経営陣は「自動車、パソコン、メモリーチップの需要は低迷しているが、AI半導体の需要は例外だ」と話したと伝わった。中国向けの売上高に対する比重も7-9月期の47%から2025年通年で20%に低下する見通しで、中国景気の低迷が続く中、AI向け以外の半導体需要の見通しが楽観できないとの見方を示した。ASMLの先行きの悲観的な見通しが嫌気され、10月16日は世界の半導体株に売りが広がった。なお、同社は決算発表を従来予定から前倒ししたが、機械によるエラーだったとしている。

 

ASML7-9月期決算概要

(出所:ASML決算資料)

プレスリリース:Q3 2024 financial results | ASML

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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