中国の鉄鋼メーカー140社以上が超低炭素排出改造を完了した
中国鉄鋼工業協会の最新データによると、今年8月現在、中国では140社以上の鉄鋼企業、6.2億トン以上の生産能力が超低排出改造の実施を完了している。同協会はこのほど、中国低炭素排出鋼団体基準も発表した。
今回発表された中国低炭素排出鋼団体基準は、鉄鋼業界の川上・川下企業の異なる炭素削減プロセスに対して評価指標を設定しており、粗鋼や熱延製品の温室効果ガス排出量の計算と温室効果ガス排出等級(炭素効果等級)の評価を実現し、炭素削減効果が際立ったプロセスの普及・応用を加速することができる。
中鋼協環境製品声明プラットフォーム技術委員会の劉穎昊主席は、「基準を制定する際、国内の生産能力が3・3億トン近くの鉄鋼企業に共同で基準のテストに参加するよう呼びかけた。これは世界でデータ量が基礎テストを行う最大の基準でもある」と述べた。鉄鋼業界が少し改善すれば、バリューチェーン全体に非常に大きな改善をもたらす可能性がある。
中国初の低炭素排出鉄鋼製品が発表
2024年世界低炭素冶金革新フォーラムでは中国初の低炭素排出鋼大類製品も発表され、新製品は鉄鋼業界自身の低炭素モデルチェンジを加速させるほか、交通、エネルギー、建築、電力などの業界のモデルチェンジ発展においても重要な役割を果たしている。
中国宝武集団の高建兵副総経理は、「今回、集団は計6つの低炭素ブランド鋼を発表した。今回発表された高効率環境保護性指向性シリコン鋼は、高圧電の送電・変電段階で毎年7500万トンの炭素削減が可能になり、川上・川下の顧客のためにグリーン・低炭素モデルチェンジを行う」と述べた。
中国鉄鋼工業協会の最新データによると、今年8月現在、中国では140社以上の鉄鋼企業、6.2億トン以上の生産能力が超低排出改造の実施を完了している。国内外の鉄鋼市場の需要と技術の進歩に伴い、2030年までに高グレード鉄鋼材料の開発・使用が川下業界の炭素排出削減を促進することができると予想されている。中国は世界で最もクリーンな鉄鋼生産国の一つになった。
(趙 嘉瑋)
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