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中川社長「昭和気質の良いところを残しつつ」―阪和興業記者懇親会

展望を述べる中川社長

 

 

 阪和興業は27日、都内のホテルで第11回マスコミ記者懇親会を開催した。中川洋一社長や加藤恭道会長のほか、各事業の担当役員や部長が多数出席し、報道関係者の情報交換を行った。

 

 中川社長は先日発表した中期決算について触れ、売り上げと利益ともに前期同期比で微増となったことを報告し、「外部環境が厳しい中、コツコツと見分けながら、皆様(マスコミ)の支援もあって数字を上げることができた」と述べた。

 

参考記事:阪和興業:25/3期中間決算を受けて説明会を開催

 

 下期の展望については「サプライチェーンがますます分断される傾向になりかねない」と分析したうえで、「サプライチェーンの動きの中でも柔軟に対応し、足で稼ぐという昭和気質の良いところを残しつつ、世界中の役職員みんなで頑張っていきたい」と意欲を示した。

 

 また、同社が当日に発表したプレスリリースについても紹介し、財務体質や経営基盤の強化に向け取り組んできた「一つの目標がクリアになった」と強調した。

 

 格付投資情報センター(R&I)は阪和興業に対する格付けを26日付で「A-」から「A」に格上げ。理由について「特に鉄鋼事業やプライマリーメタル事業は厳しい事業環境が続く見通しで、収益を高めにくい状況にある。ただ、複数の事業展開による収益源の分散効果が出ており、売上高経常利益率やベリーレシオといった収益力はAゾーンに見合う水準を維持できよう」などと公表している。

 

 

乾杯の音頭をとる加藤会長

 

 中川社長に続いて登壇した加藤会長は、トランプ政権による関税強化や日本国内の人口減など社会の変化を分析したうえで、「私たちは商社であり、基本的には生産設備を持っていないため変化に対する対応は基本早いはずだが、変化に対するスピードとか判断を誤っていくと 一気に取り残されていく」と注意喚起した。

 

 さらにそのための対策として、「在庫商社としての『現物への手触り感』と『新規開拓』、この2つのDNAを大事にして、早くなっていくスピードの中で生き残っていきたい」と語った。

 

 

一本締めを行う倉田専務

 

 中締めは、リサイクルメタル部門やプライマリーメタル部門、製鉄資源を統括する倉田泰晴専務が務め、来場者全員での築地一本締めで懇親会は幕を閉じた。倉田専務は、「鉄鋼の原料関連を中心に、非鉄金属や貴金属のリサイクルに至るまで日本を縦断し上から下まで『全部やる』という観点で、阪和興業としての存在価値が示せると思う。海外にも古くから展開している強みを生かし、鉄鋼業などに貢献していく」と呼びかけた。

 

 なお、中国経済について現状と見解を述べた松原常務のスピーチは別記事で紹介する。

 

 

(IRuniverse K.Kuribara)

 

 

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