要興業(6566)25/3H1WEB説明会メモ、ややポジティブ継続
25/3期7.1%増収15.4%営利増に増額、下期変更無く上期並み増額期待、26/3期成長継続
株価1180円(11/29) 時価総額187億円 発行済株15,871千株
PER(24/3期DO予:12.2X)PBR(1.0X) 配当25/3予26円 配当利回り:2.2%
要約
・25/3期H1は9.2%増収19.9%営利増と需要回復と価格改定、資源高で増額着地
・25/3期7.1%増収15.4%営利増に増額、下期変更無く上期並み増額期待
・中期経営計画で26/3期に売上高155.52億円、営利20.54億円目標達成期待
25/3期H1は9.2%増収19.9%営利増と需要回復と価格改定、資源高で増額着地
1972年創業の一般・産業廃棄物の収集運搬、処理、リサイクル大手、パッカー車などを先駆けて導入、東京23区を中心に事業を拡大している。25/3H1は11/14に開示、11/29に説明会が実施された。25/3HIは売上高72.77億円(期初計画比2.33億円増額、9.2%増)、営業利益10.71億円(同1.97億円増額、19.9%増)と増額着地となった。
事業区分別では収集運搬・処分事業が売上高49.26億円(7.7%増)となった。単体での顧客数は3764社(同期比2.5%増、前期末比1.0%増)、東京23区定期回収現場は同期比43カ所減少し8128カ所に。より効率的な回収ルート設定で生産性向上を図っており、収集運搬車両はより短距離で多くの廃棄物を運ぶ路線化を推進している。
リサイクル事業は売上高7.20億円(9.6%増)と資源価格上昇で2ケタ増収となったが、4月に施行されたプラスチック資源循環促進法によりペットベールなどの回収が増加している。行政受託事業は売上高14.34億円(13.7%増)と堅調な伸びに。家庭用ゴミの収集で今年度より新たに家庭系の製品プラスチック回収も始め取扱量の増加に寄与している。また柱としている不燃ゴミ資源化事業も拡大している。
25/3期7.1%増収15.4%営利増に増額、下期変更無く上期並み増額期待
25/3H1の上振れを受け、ほぼ上期増額分を上乗せし25/3期会社予想を変更、売上高144.63億円(期初計画比1.61億円増額、7.1%増)、営利20.34億円(同1.76億円増額、15.4%増)とした。
事業別では収集運搬・処分事業が98.56億円(期初計画比1.41億円増額、5.5%増)と顧客数の増加、処理費改定分の価格改定の効果を見込む。リサイクル事業13.83億円(同0.04億円減額、8.5%増)と、資源価格の安定と収集量の拡大で緩やかな増加を見込む。行政受託事業も32.24億円(同0.25億円増額、11.8%増)予想と、足立区、板橋区の2地区での家庭系プラスチック回収運搬事業開始、不燃ごみの回収回復なども有り2桁増収予想に。
現状、収集運搬・処分事業は小売り、鉄道等のユーザーも多く、インバウンドの拡大などもあり緩やかな拡大が見込まれ、下期も堅調な伸びが期待される。行政受託事業も個人向けプラスチック資源回収事業などの増加等も有り、こちらも下期も上期並みの増収が見込める。リサイクル事業も市況の大幅下落が無い前提で下期伸び率低下とはならない見通し。このため期初下期計画に対しても増額が見込まれ、25/3期会社増額修正予想に対し、再増額が見込まれ、最高益更新が続こう。
中期経営計画で26/3期に売上高155.52億円、営利20.54億円目標達成期待
同社は中期で26/3期に売上高155.52億円、営業利益20.54億円を中期目標としている。また売上高150億円達成のため同社事業とシナジーの期待できる分野で企業連携に取組み、同社事業の拡大・強化を図り、同社事業カテゴリーで首都圏NO1を目指している。
事業別では24/3期予想比26/3期でプラスチック新法への対応で行政受託事業が14%の伸び、その他を7%弱の伸びとしている。またこれに加え企業連携で10億円の上乗せを合わせて155.52億円の達成を目指すとしている。現状、25/3期が増額修正され、26/3期は連携強化の効果も現われるとみられ、中計見通じ達成が期待される。
同社株価は業績の拡大とともに順調に上昇を続けている。現在、25/3期修正予想EPS89.82円に対しPER13.1倍は、ダイセキ21.6倍、大栄環境21.7倍、イボキン10.2倍、エンビプロ8.3倍と比較し、大手2社に対し割安、その他に対し若干上回った水準にある。同社は25/3期再増額期待もあり、26/3期も連続最高益更新し中計達成が期待される。なお11/19の11時50分に城南島リサイクルセンターにて火災が発生し2時間10分後の午後3時頃鎮火という事故があった。人的被害は無く11/20には受入再開、11/21に瞬間的に株価が1068円まで売込まれたが、その後すぐに戻しており、今後の株価への大きな影響はないと見られ、ややポジティブ継続とする。
*大栄環境(9336)、ダイセキ(9793)、イボキン(5699)との比較
(H.Mirai)
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