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中国の「黄金の夢」はやっぱり夢か WCGアナリスト「金塊発見は懐疑的」 外電報道

 カナダの金属専門メディアであるノーザン・マイナーは12月2日、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のアナリストが、中国が11月に発見を発表した大規模金塊について懐疑的な見方を示したと伝えた。中国の「黄金の夢」はやはり夢物語で終わりそうな気配になっている。

 

(出所:無料イラストONWA)

 

■2000メートル以下の深層部、「埋蔵量」と表現するのは?

 WGCのジョン・リード・シニアマーケットストラテジストがノーザン・マイナーへの電子メールでのインタビューに答えたところによると、同氏は、1000トンの金塊という中国側の発表規模は「野心的」に聞こえるとした。「300トンならばより合理的に聞こえる。しかし、それも深いところにある資源を推測したにすぎず、実際に埋蔵量と言い切るためには一段の掘削が必要になる」と指摘。深さ2000-3000メートルの深いところにある金鉱の開発には、猛暑や地震などの災害リスクや高コストなどの課題が多く、「開発には何年もかかる」と述べた。実際、南アフリカには深さ4000メートルの真相に金塊があることが分かっているが、掘削が実現できていないという。

 

 中国湖南省地質院は11月21日、同省平江県で40本以上の金の鉱脈を発見したと発表した。専門家の見解とし、深さ2000メートルよりも深い場所に1000トン以上の金が眠っているとしていた。

 

 ノーザン・マイナーによると、リード氏は、中国の地質調査の報告基準も世界基準とは違うため、国際団体による独自調査が必要だとも述べた。

 

■インド人も4年前に「夢」

 新たな金塊発見のニュースは時折、浮上する。インドでは2020年2月、同国北部のウッタルプラデシュ州ソンバドラの2つの鉱山から、合計3500トンもの金塊が見つかったとの報道があった。関係者は色めき立ったが、最終的にはインド当局が否定し、金資源はあるもののごく微量にとどまることが分かった。

 注目すべきは、中国とインドは金の世界2大消費国であり、2020年当時のインドはコロナ禍で不況に苦しんでいたという点だ。中国も現在は不動産不況に端を発した不況に苦しむ。不況下に「黄金の夢」を求めるのは、金消費の旺盛な国に共通するのかもしれない。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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