クリティカルマテリアルフォーラム2024:市場の未来を議論する場
12月3日、ヒルトン東京で「クリティカルマテリアルフォーラム2024」が開催された。このイベントは、エネルギー転換に必要不可欠なクリティカルマテリアルや電池原料市場に焦点を当て、最新の市場動向を共有するとともに、業界関係者が交流する場として注目を集めた。主催は市場調査会社のProject Blue。
イベントでは、Project Blueのリサーチディレクターであるデビッド・メリマン氏やシニアアナリストのロバート・バレル博士をはじめとする専門家たちが、以下のトピックを中心にプレゼンテーションを行った:
主な内容は
- EVおよびバッテリーサプライチェーンの地域化
- リチウム: 収益の状況と価格変動のタイミング
- ニッケル、コバルト、マンガン: サプライチェーンを再構築するバッテリートレンド
- レアアースのサプライチェーン: 関税や政策によるリスク評価と現状
• EVとバッテリーサプライチェーンの
業界交流の場としての価値
詳細については後日、別途掲載する。
フォーラム終了後には、参加者や登壇者同士が直接意見を交わすネットワーキングイベントが行われた。業界の課題や可能性について、現場の視点から活発な議論が展開された。こうした対話の中で、新たなビジネスチャンスの可能性を感じた参加者も多かったようだ。
変化の時代におけるProject Blueの役割
Project Blueは、クリティカルマテリアル市場に特化した市場調査や分析を通じて、業界に不可欠な情報を提供している。今回のフォーラムを通じて、同社が業界における信頼性の高い情報源としての地位をさらに確立したことが印象的だった。
電池原料市場を取り巻く状況が激変する中、正確な情報と洞察を得ることが、今後の意思決定においてますます重要になるといえるだろう。今回のフォーラムは、そうした情報を共有し、業界全体での対応策を模索するための貴重な機会だった。
(iruniverse Lin&tanamachi)
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