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太陽鉱工、マレーシアに触媒リサイクル工場 モリブデンとバナジウム回収、日本へ輸出

 東洋エンジニアリング(TOYO)は12月24日、PR Timesを通じ、「マレーシア子会社が、素材大手の太陽鉱工のマレーシア子会社から使用済み触媒リサイクル設備の建築事業を請け負った」と発表した。新工場は製油所で発生する使用済み触媒を回収し、含有するモリブデンおよびバナジウムを分離し、すべて日本に輸出する。太陽鉱工にとって初の海外工場になる。

 

 

 太陽鉱工側の正式発表はまだ。TOYOの発表によると、工場はマレーシア東部パパン州クアンタンのゲベン工業団地に建設する。TOYOが設計、調達、建設工事を一括で受注し、2027年度1-3月期の商業運転を目指す。

 

プレスリリース:マレーシアにて使用済み触媒リサイクル設備建設プロジェクトを受注<English follows> | 東洋エンジニアリング株式会社のプレスリリース

 

すべて日本に輸送→フェロモリブデン、フェロバナジウムに

  実は、同工場は既に12月18日に起工式を行った。式典に参加した日本貿易振興機構(ジェトロ)が12月26日に伝えたところでは、工場で生産したモリブデンやバナジウムはモリブデン酸と五酸化バナジウムとして日本に輸出し、日本では最終的にフェロモリブデンとフェロバナジウムに加工する。特にバナジウムは中国依存の高さが指摘されているため、資源の安定的確保の面で意義があるとみられる。

 原材料調達の面でも、石油加工業が盛んなマレーシアは有利だ。ジェトロによると、工場があるパパン州の南のジョホール州ペンゲランには、マレーシア最大級の石油精製・石油化学コンプレックス(RAPID)がある。この製油所はマレーシアで初めて中東産重質油を使用するもので、使用済み触媒を豊富に調達できるという。

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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