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TBM カーボンリサイクル技術で低炭素素材「CR LIMEX」を販売開始

 CO2固定化技術により、省CO2実現のためのプラスチック代替素材及び製品の早期社会実装を図る

 

 

 株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義)は、今年の世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で発表した、カーボンリサイクル技術を活用した低炭素素材「CR LIMEX(シーアール ライメックス)*」の販売を開始したと発表した。今回、販売を開始する「CR LIMEX」は、CO2由来の炭酸カルシウムと再生プラスチックを組み合わせた、射出成形対応の素材になる。

 

 カーボンリサイクルは、カーボンニュートラル実現に貢献する革新的技術として世界的に注目されている。日本政府が推進するGX(グリーントランスフォーメーション)戦略においても重要な取組の1つとして位置付けられている。政府の「カーボンリサイクルロードマップ」のカーボンリサイクルを拡大していく絵姿 では、従来の汎用バージンプラスチックの代替となるカーボンリサイクル製品の普及開始時期が2040年頃からと設定されてる。

 

 TBMが開発した「CR LIMEX」は、排ガス由来の CO₂と工場から排出されるカルシウム含有廃棄物等を低環境負荷プロセスで化学合成したCCU炭酸カルシウムを主原料としている。副原料である樹脂部分には工場から排出される廃プラスチックを再資源化した再生プラスチックを使用しているため、カーボンニュートラルへの貢献とプラスチックの資源循環を推進し、従来の汎用バージンプラスチックと比較して環境負荷の低減が可能。同素材開発については既に国内特許を取得し、CO2固定化技術の先進的な実用化を実現した。

 

*「CR LIMEX」も従来のLIMEX素材の定義と同様に、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材に該当。(CRCarbon Recycleを意味)

 

■ CO2由来の炭酸カルシウムと再生プラスチックを組み合わせた「CR LIMEX」の特徴

1.排ガス由来のCO2の固定化を実現

 排ガス由来のCO₂を化学合成したCCU炭酸カルシウムとして固定化することで、素材全体の約25%(重量比)にCO2を含んでいる*。製品に使用された場合は、焼却処理をされない限り、排ガス由来のCO2の長期固定化が実現できる。

 

2.再生プラスチックを使用し、プラスチックの資源循環にも寄与

 副原料となる樹脂部分に、廃プラスチック由来の再生プラスチックを使用することで、カーボンリサイクル技術によるCO2の有効活用だけでなく、プラスチックのマテリアルリサイクルを通じた資源循環にも寄与する。

 

3.温室効果ガス排出量と石油由来プラスチック使用量を削減

 バージンプラスチックと比較して、原材料調達・ペレット製造・焼却時における、温室効果ガス(GHG)排出量は約34%、石油由来プラスチックの使用量は約34%の削減が見込め、脱炭素や資源保全にも貢献する*

 

*推定に基づく概算値であり、保証値ではありません。製造条件等に応じて、数値変更の可能性がある。また、温室効果ガス(GHG)排出量や石油由来プラスチックの使用量は、今後のグレード追加や変更等により変動する可能性がある。

 

4.炭酸カルシウムの制御技術を活用し、安定した成形性を付与

これまでLIMEXの開発で培ってきた炭酸カルシウムの制御技術を活用することで、「CR LIMEX」においても既存のプラスチック製品の成形設備による安定した製品化が可能0

 

■ これまでの取組と今後の展開

 TBMは、これまで「CR LIMEX」の開発において、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「地域に眠る技術シーズやエネルギー・環境分野の技術シーズ等を活用したスタートアップの事業化促進事業」に採択され、また、東北大学とも共同研究を実施してきた。20241月には、世界経済フォーラムの「Unicorn Community (ユニコーン・コミュニティ)」の一員として参加したダボス会議にて、「CR LIMEX のプロトタイプとなる射出成形製品やシート製品の試作品を発表。また、素材開発と並行して、経済産業省とNEDOが開催した「カーボンリサイクル産学官国際会議」での登壇や出展、宮城県多賀城市との包括連携等を通じて、「CR LIMEX」素材及び製品の社会実装に向けた取組を推進している

 

 

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