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日本機械工具工業会(JTA)2025年賀詞交歓会開催:250名が参集

 2025年1月14日、日本機械工具工業会(JTA)は東京會舘本館にて「2025年賀詞交歓会」を開催した。当日は250名を超える参加者が集まり、産業界の現状と展望について議論が行われた。以下は主要発言の概要である。

 

 日本機械工具工業会副会長、住友電気工業常務佐橋稔之氏はまず、多忙な中で参加者や経済産業省の関係者に感謝の意を表明した後、2024年の産業動向を振り返り、国内外の課題を指摘した。

 「国内の自動車産業はコロナや半導体不足の影響が軽減されつつあるが、生産台数は期待に届かず、依然厳しい状況です。一方、海外では中国市場の低迷や欧州の販売不振が顕著です」と述べた。

 また、2024年度の生産額について「2318億円と前年を若干下回る実績だった」とし、2025年度の目標に向けた課題を説明。さらに、工業会として海外進出の支援やDX・GX(デジタルトランスフォーメーション、グリーントランスフォーメーション)の推進を継続する方針を強調した。

 

(佐橋稔之副会長)

 

 経済産業省製造産業DX政策企画調整官、産業機械課長である須賀千鶴氏は、新年の経済トレンドについて触れ、「名目GDP600兆円超えや株価の上昇など、明るい兆しが見えた」としたうえで、これを持続可能な成長へと繋げる必要性を訴えた。

 「特にDXやGXの進展は機械工具業界にとって重要なテーマです。政府としても支援策を総動員し、国内企業の競争力強化を後押ししていきます」と述べ、大阪・関西万博の成功に向けた協力を呼びかけた。

 

(経済産業省 須賀産業機械課長)

 

 日本機械工具工業会副会長、富士精工株式会社代表取締役会長兼社長森誠氏は、世界的な産業環境の変化を背景に、自社の事例を挙げつつ乾杯の音頭を取った。

 「中国市場の悪化や国内の自動車需要の停滞に直面していますが、これを乗り越え、皆さんとともにさらなる発展を目指したい」と締めくくり、参加者一同で新年の成功を祈願して乾杯が行われた。

 

(森誠副会長)

 

 2025年は、国内外の市場変化や技術革新への対応が一層重要になる年である。日本機械工具工業会は、産業の基盤を支える重要な役割を果たしながら、会員企業の発展を支援していくことを改めて誓った。

 

 

(IRuniverse  Lin)

 

 

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