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ビスマス価格が過去最高値 EUスポット40ドル乗せ、タングステンも11年ぶり高値 

 はんだなどの合金に使われるビスマス価格の急騰が続いている。ロイター通信の3月19日の報道によると、欧州のスポット価格は同日までに$40/LBと節目の$40に乗せ、過去最高値を更新した。中国当局が2月から一部金属を輸出規制の対象とし、供給が細るとの懸念から急騰している。タングステンAPTもほぼ11年ぶりの高値に上昇している。

 

過去20年間のビスマス価格の推移(EU Spotmarket)($/LB)

 

過去15年間のタングステンAPT価格の推移(EU Freemarket)($/MTU)

 

 中国政府は2月4日から、タングステン、モリブデン、テルル、ビスマス、インジウムについて、国内業者に対し税関審査を義務付ける輸出規制を始めた。 

 このうちビスマスは発表直前の2月3日の高値$6.1に比べ、1か月余りで7倍近くに急騰した。タングステンのベンチマークであるAPTは3月18日に高値$370/MTUと2014年4月以来の高値を付け、2月3日比では4%の値上がりだった。

 

 足元の上昇の要因には、中国の規制に加えて関税で貿易をかく乱するトランプ米政権の政策に対する先行き不安がある。ロイター通信はビスマスについて、「国際取引の在庫が少なくなり、すぐに使える製品の価格が値上がりしている」とのトレーダーの話を伝えた。

 

関連記事:米中貿易戦争激化、中国輸出規制でビスマスが10年ぶりの高値に急騰! | MIRU

関連記事:中国 タングステン、モリブデンなど新たに5品目を輸出規制 米関税に対する対抗措置 | MIRU

 

■インジウム値上がり、テルルとモリブデンはさえない

 規制対象となった他の鉱物はまちまち。インジウムは3月11日に高値$400/kgと2024年9月以来の高値を付けた。

過去6か月のインジウムの推移(99.99% China)($/kg)

 

 一方、テルルと酸化モリブデンは下落している。値上がりはあくまでも供給サイドの問題で、需要につながる製造業の回復は遅れ気味だ。ロイターは「値上がりの主因が政治取引であるため急に緩和される可能性もあるとの見方から、様子見ムードも漂っている」とも伝えた。

 

過去3か月のテルル価格の推移(99.95%)($/kg)

過去3か月の酸化モリブデン価格の推移($/LB)

 

 

(IR Universe Kure)

 

 

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