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平成にスタートし令和でさらに変身をとげる株式会社レック

 

 福岡県は北九州市八幡西区にある株式会社レック(有木利夫社長)は県内有数の非鉄金属スクラップディーラーであり、鉛バッテリーの解体業者でもある。レックはこのほど、県内の親和スチール社(北九州市若松 守田幸泰社長)の傘下に入ることとなった。親和スチールが同社をM&Aで買収したことになるが、社名や組織体は変わらずレックのままで経営を続けていくことになる。

 

 ちなみに、RECの社名はリサイクル、エコロジー、クリーンの三つの意味をもつ。

(関連記事)親和スチール 挑戦と破壊!3トン電気炉稼働!

 

 そんなレック社の有木社長はじめ若手幹部の方々に話を聞いた。

― はじめにレック社の概要を聞かせてください

有木社長 「レックは平成21年(2009年)2月に設立しましたが、レックの前身はダイマルであり、私は元はそこの営業マンだったんです」というところから始まり、貴重な思い出話が続いた。

 

 これには少し説明がいるだろう。ここで出てきたダイマルとは昭和52年4月に今福夫妻が立ち上げた会社で最盛期には月間1万トン近い非鉄スクラップを集荷しており、福岡だけでなく九州、西日本を代表するような大手非鉄スクラップディーラーであった。中国景気で銅相場が急騰していた2008年に積み上げた銅スクラップの在庫がその年の秋に発生したリーマンショックにより大幅な在庫損を出す。結局、これが致命傷となり2009年の7月に負債総額30億円で倒産した。

 そのどん底からのスタートがレックであり、現在のレック社の若手メンバーはこのときに採用した方々がほとんど。とはいってもダイマル時代の社員も11名在籍しており総勢30名で会社を運営している。

 

 そんな困難な船出ではあったが、レック社は順調に成長していき、現在でも非鉄スクラップは月間1000~1200トン集荷。うちアルミ系が最も多く500トン前後、鉛バッテリースクラップが100トン前後、ステンレススクラップは50~100トン、他が銅、真鍮系という内容。

 

 有木社長によると、先々のことを考え、本人の体力も考えたうえで関係者から紹介のあった親和スチールの傘下に入ることを決めたという。ダイマル時代から親和スチールとは取引があったことで知らない仲ではなかったことも大きかった。

 

 有木社長の参謀役、右腕、左腕として松山、村上の両営業課長が活躍している。

 勝手な推測だが、これからのレック社はこのお二人が引っ張っていくものとみた。若手中心に育っている親和スチールともまさに「親和性」がある。

 その松山課長ならびに有木社長もだが、意外にこだわりを見せているのが鉛バッテリースクラップ。そこでヤードをのぞいてみると、確かに立派な破砕機があり、次々に巣鉛を排出していた。鉛バッテリースクラップには並々ならぬ関心をもっており、力を入れていきたいと話していた。

 そんな新生レックの今後もしかと注視していきたい。

 

 

鉛バッテリーは月間100~120トンを処理し、巣鉛を大手鉛精錬メーカーに供給している

 

(松山氏(左)と筆者)

 

 

(IRUNIVERSE Yuji Tanamachi)

 

 

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