レアアースの供給懸念で世界の自動車業界は不安に陥る
2025/04/23 11:20
一、供給側:中国のレアアース輸出規制が連鎖反応を引き起こす
1、規制措置と範囲
中国は2025年4月からジスプロシウム、テルビウム、サマリウムなど7種類の中重レアアースに対して輸出規制を実施し、輸出業者にロットごとに許可を申請するよう求め、関連製品の米国への販売を禁止している。これらのレアアースは高温に強い高性能磁石を製造する重要な材料であり、電気自動車のモーターや変速機などのコア部品に直接影響を与える。規制措置は米国の自動車関税追加への対抗措置とみなされ、サプライチェーンの圧力を通じて米国に政策調整を迫る狙いがある。
関連記事
- 2025/07/14 中国レアアース輸出、6月は前月比32%増 米中交渉進展で回復 輸入も戻る
- 2025/07/14 新旧民間航空機の受注納入について(25年5月)
- 2025/07/14 生産動態統計(25年5月):カーボンブラック
- 2025/07/14 日本アビオニクス(6946)25/3期説明会メモ ややネガティブ→ニュートラル
- 2025/07/13 週刊バッテリートピックス「パナ、米電池工場の増産見直し」「中古EVに診断書」など
- 2025/07/12 欧自動車ステランティス、中国合弁が破産 国産車人気にあらがえず
- 2025/07/11 電子部品輸出入Report#123金属製磁石輸出 2025年輸出 2021年22年以来の好調続く
- 2025/07/10 インドからの風:鉄鋼・資源生産は増加、製造業PMIは3カ月ぶり低下
- 2025/07/10 中国、レアアース鉱石でミャンマーに圧力か 関与拡大、環境汚染などの影響も
- 2025/07/10 経済産業省の重要鉱物安定供給確保に向けた取組方針:戦略的分析と展望 その3