千代田化工建設 出光向け固体電解質の小型実証設備の能力増強工事完工
千代田化工建設株式会社(本社:横浜市、代表取締役社長:太田 光治)は、5月14日、同社グループ企業の千代田エクスワンエンジニアリング株式会社(本社:横浜市、代表取締役社長:伊藤 卓、以下「CXO 社」)と共に、出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:酒井 則明)が取り組む固体電解質小型実証設備 第 1 プラント能力増強工事を完工したと発表した。
⚫ 顧客名: 出光興産株式会社
⚫ 案件名: 固体電解質小型実証設備 第 1 プラント能力増強工事
⚫ 建設地: 千葉県市原市
固体電解質は、次世代型電池の本命とされている全固体電池のキーとなる材料。全固体電池は、主に電気自動車(EV)における航続距離拡大・充電時間の短縮・安全性向上を達成するため、自動車・電池メーカー等で開発が進んでおり、それに伴い材料ニーズが一層高まっている。出光興産は、同工事により増強された固体電解質の小型実証設備第 1 プラント生産能力を活用し、量産技術確立に向けた技術検証を加速する。
今年4 月 18 日に出光興産千葉事業所において工事の竣工式が実施され、出光興産 中本専務を始めとする関係者が工事完成を祝し、神事や第 1 プラントの見学が行われた。また、施工業者を代表して同社社長太田より祝辞を述べ、全固体電池の将来性に大きな期待を表明した。
出光興産は、段階的に固体電解質製造装置をスケールアップし、その先の事業化を計画。同小型実証設備の次のステージとなる大型パイロット装置についても、同社は基本設計業務を受注し現在遂行中だ。同社は、出光興産の固体電解質事業に積極的に貢献し、出光興産が固体電解質の性能の向上および量産技術の開発を加速させ、全固体電池の普及・拡大へ寄与することを支援する。
(IR universe rr)
関連記事
- 2025/07/13 週刊バッテリートピックス「パナ、米電池工場の増産見直し」「中古EVに診断書」など
- 2025/07/12 欧自動車ステランティス、中国合弁が破産 国産車人気にあらがえず
- 2025/07/11 PFU ビン色選別やLiB検知の廃棄物分別特化AIエンジンを開発(後)
- 2025/07/11 PFU ビン色選別やLiB検知の廃棄物分別特化AIエンジンを開発(前)
- 2025/07/11 東レリサーチセンターと積水化学 二次電池評価試験に関する連携開始
- 2025/07/11 ビスマス輸入Report#4 中国取引制限後 韓国から大阪への輸入集中
- 2025/07/11 よう素輸出Report#7 2025年輸出平均単価下落に合わせて輸出量増加
- 2025/07/11 アンチモン輸入Report#17塊粉 輸入平均単価 1年半で5倍上昇
- 2025/07/11 アンチモン輸入Report#16酸化物 2025年5月まで16か月間で輸入平均単価5倍上昇
- 2025/07/10 インドからの風:鉄鋼・資源生産は増加、製造業PMIは3カ月ぶり低下