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「24年度の銅電線需要は、前年度比3.9%減の59万5,000トン」――日本電線工業会会見

 日本電線工業会会見は6日都内で定時総会後の会見を開き、24年度の銅電線需要は、前年度比3.9%減の59万5,000トンと発表した。建設電販部門の出荷量は、建設資材、人件費高騰、人手不足などにより前年度比6.5%減で、その影響が銅電線需要にも波及したという。これは、1990年に記録した120万トンの約半分に相当する落ち込みだ。

 

森平英也会長

 

 国内需要は落ち込んでいるものの、森平英也会長は、「会員企業の海外現地法人の出荷量は、15年度の統計開始以降右肩上がりで推移しており、23年度には47万トンまで増加した」と述べた。

 

 また銅価格の高騰により、銅電線の24年度の売上高は、過去最高の5兆円超の見込みだという。

 

過去10年間の銅建値

 

 質疑応答では、光ファイバーの原料であるゲルマニウムの中国の輸出規制による調達面の影響に関する質問が出た。

 

 森平会長は「足元、需給ひっ迫により生産に影響が出ている状況ではない。ただ、光ファイバー需要は伸びが期待されているので、今後どう振れていくのか情勢を見ていかなければならない」とし「協会としては、情報収集を積極的に行い、国内企業にできる限り情報提供をしていきたい」との認識を示した。

 

 光ファイバーの需要国については「現在の需要の約半分は中国と言われているが、景気減退により、今後バランスが変わるかもしれない」とし「(出荷先として)データセンター向けが注目されているが、世界的には通信キャリア向けに比べてマジョリティではない。その二者のバランスが、どう振れていくのかがポイントになる」と述べた。

 

関連記事:「ゲルマニウムの応用と産業チェーン分析」──チーファン亜鉛ゲルマニウムが語る、戦略資源としての可能性と課題

 

 また同日は、第一回委員会活動貢績賞・第二回日本電線工業会賞表彰式も行われた。

 

 

 

 懇親会では経済産業省の伊吹英明製造産業局長が来賓として挨拶を行った。

 

伊吹局長

 

 伊吹氏は、今後の電線動向について「経団連が国内投資目標を2030年度に135兆円、40年度に200兆円という野心的な目標を掲げている。その中で一番大きなテーマはデジタルとグリーンで、両方とも電線がなければできない事業だ。(そういった意味では)24年度の銅電線需要は減少しているものの、良い方向になっている」と言及した。

 

(IRuniverse G・Mochizuki)

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