リバー、栃木県・壬生事業所の竣工式を実施

TREホールディングスグループのリバーは23日、栃木県下都賀郡壬生町で建設を進めていた「壬生事業所」の竣工式を20日に実施したと発表した。
同事業所は、グループ内で発生するシュレッダーダストの処理費削減や再資源化の増大を目的に、高度選別・再資源化に特化した拠点として 2023年6月に着工。このたび竣工式を迎えた。当日は社内関係者をはじめ、関連企業やメディア関係者など計47人が参加した。すでに試験運転を行っており、現在は産業廃棄物処分業許可の取得申請中で、操業開始は8月頃を予定している。
年間 4万8000トンのシュレッダーダストを取り扱い予定であり、そのうちの 2万4000トンを金属やプラスチックなどの未利用素材ほか、100%ダスト由来のRPF(固形燃料)の有価物として回収する。また、一部使用済み太陽光パネルを利用した自家消費型の太陽光発電システムを導入し、事業活動で使用する電力として活用する。
設備面では、シュレッダーダストの性状理解に基づく処理工程を構築。初期工程では、風力選別や粒度選別、比重差選別等によりミックスメタルを取り出すと共に、シュレッダーダスト特有の絡みを解きほぐし、不純物を取り除く。
入念な前処理の後は、最終工程として高度な光学選別を実施。同エリアにはTOMR社製の光学選別機を4機配置する。徹底した選別工程を経ることで、資源の回収漏れを極小化するとともに、確実な塩素分の除去によりJIS 規格に準拠するRPFの安定出荷を見込んでいる。
なお、シュレッダーダストに加え、自動車破砕残さ(ASR)についても取り扱い予定。25年度内の許可取得に向けて取り組みを進めている。今後は、選別精度や生産体制を精査しながら段階的に稼働率を向上させ、開示処理量へと引き上げていく方針だ。
(IRuniverse K.Kuribara)
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