SEMI 2025年第2四半期世界シリコンウェーハ出荷面積は10%増加と公表
―前期からの成長はメモリ分野を超え回復傾向―
※この記事は米国カリフォルニア州で2025年7月29日(米国時間)に発表されたプレスリリースになる
SEMI(本部:米国カリフォルニア州ミルピタス)は、7月29日(米国時間)、SEMI Silicon Manufacturers Group(SMG)によるシリコンウェーハ業界の分析結果をもとに、2025年第2四半期(歴年)の世界シリコンウェーハ出荷面積が前年同期の30億3,500万平方インチから9.6%増の33億2,700万平方インチとなったことを発表した。前期比では2025年第1四半期の28億9,600万平方インチから14.9%増となった。これはメモリ分野を除く一部の事業分野において回復の兆候が表れ始めていることを示している。
SEMI SMG会長ならびにGlobalWafersの副社長兼主席監査人のリー・チャンウェイ(李崇偉)氏は、次のように述べている。
「高帯域幅メモリ(HBM)を含むAIデータセンター用チップのシリコンウェーハ需要は、引き続き非常に堅調です。他のデバイス向けのファブの稼働率は低水準を維持していますが、在庫水準は正常化傾向にあります。シリコン出荷量は増加しているものの、地政学的な要因やサプライチェーン動向の見通しは不透明なままです。」
同リリースで用いている数値は、ウェーハメーカーよりエンドユーザーに出荷されたバージンテストウェーハ、エピタキシャルウェーハを含むポリッシュドウェーハと、ノンポリッシュドウェーハを集計したもの。
シリコンウェーハは半導体の基本材料であり、半導体は、コンピューター、通信機器、家電をはじめとするあらゆるエレクトロニクス関連製品において極めて重要な部品。シリコンウェーハは、高度な技術で作られた薄い円盤状の素材で、最大300mmまでの様々な直径で製造されており、ほとんどの半導体デバイス(チップ)の基板材料として使われている。
SMGは、SEMI Electronic Materials Group(EMG)のサブコミッティであり、多結晶シリコン、単結晶シリコンおよびシリコンウェーハ(カット、研磨、エピタキシャル加工など)の製造に携わっている全てのSEMI会員企業に対して門戸を開いている。SMGの目的は、シリコン産業と半導体市場についての市場情報・統計データの収集をはじめ、シリコン業界の共通課題について参加メンバーが協力して取り組むことにある。
(IR universe rr)
関連記事
- 2025/07/31 (速報)日本国内自動車生産 2025年6月生産台数69万台 2025年前半397万台前年比7%増加
- 2025/07/30 東ソー 東大設置の『次世代ジルコニア創出社会連携講座』を更新
- 2025/07/28 マルマエ(6264) 25/8Q3連結決算説明会 ポジティブ継続
- 2025/07/28 ファナック(6954) 26/3Q1決算電話会議メモ ややネガティブ継続
- 2025/07/26 ゲルマニウム輸入Report#89塊粉くず製品 日本のゲルマニウム 中国頼み続く
- 2025/07/26 ゲルマニウム輸入Report#88二酸化ゲルマニウム 輸入平均単価上昇止まるか
- 2025/07/26 住友金属鉱山:ケブラダ・ブランカ、25/4-6月決算
- 2025/07/25 二次電池PSI-Report#203アルカリ二次電池 2025年内需の減速鮮明に
- 2025/07/25 国内産業用ロボット生産Report#57 好調期続く でも2021年22年の高水準まで戻らず
- 2025/07/25 国内半導体生販在Report#182センサ・光半導体 レーザーダイオード需要増加続く