~バイオマス由来プラスチックを使用し従来比 20%以上の CO2 排出を削減~
双日プラネット株式会社(本社 東京、社長 有賀謙一)と株式会社サンエー化研(本社 東京、社長 櫻田武志)は、世界で初めて医薬錠剤包装用のポリ塩化ビニル(以下、 PVC)ベース PTP(Press Through Pack)シートにバイオマス(サトウキビ廃糖蜜) 由来のポリエチレン(以下、PE)を配合した「Medi Green®」(以下、本製品)の販売を開始した。同製品はサトウキビが生育段階で CO2 を吸収し従来の化石資源由来PVCベースのPTPシートと比較して、20%以上の CO2削減を期待できる(※1)。
日本では経済産業省が 2050年のカーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略を掲げ、化石資源由来プラスチックの使用を減らしバイオマス由来プラスチックへの代 替を推進している。医薬品業界では、医薬品包装資材であるPTP シートに年間約14 千トン(※2)のプラスチックが使用されており、CO2 削減のため、バイオマス由来プラ スチックへの代替が課題となっている。
同製品は、PTP シートの原料のうち最も使用されているPVC ベースに世界で初めてバイオマスPEを配合したもの(※2)。従来通りの高い成型性・生産性を維持しつつ、環境にも配慮した画期的な製品になる。
配合するバイオマス PE は、双日株式会社が株主であり、双日プラネットがアジア市場で販売代理店を務める南米最大の化学メーカー・ブラスケム社(本社:ブラジル) が、世界で唯一製造するもの。
同製品の普及により、医薬品包装資材分野で化石資源由来プラスチクからバイオマス由来プラスチックへの代替を促進し、製薬会社の CO2 削減に貢献する。
【各社の役割】
■双日プラネット
合成樹脂専門商社としてバイオマスプラスチックを含む原材料の調達、本製品の開 発、マーケティング、販売及び LCA 測定(※3)等。 全世界の顧客ネットワークや販売・調達ネットワーク、既存事業の強みを活用し、 脱炭素社会・循環型社会に貢献する環境ビジネスの創出により、持続可能な社会の 実現に貢献していく。
■サンエー化研 本製品の開発及び製造。フィルム・シート加工に用いられるラミネート・コーティ ング等の設備及び技術を保有しており、医薬品・食品・その他の包装資材等において最新の技術で社会の利便性向上に貢献していく。
※1 LCA 測定(※3)に基づき算定した数値であり、Grade により削減量は異なる。
※2 双日プラネット株式会社調べ。
※3 ライフサイクルアセスメントの略であり、ISO14040 にて規格化されている環境負荷を定量的に評価する手法。
(IR universe rr)